ソフトバンクの2軍は18日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に9-8で勝利した。先発の大関友久投手が初回に2点を先行されたが、2回に2軍降格後初打席となった野村勇内野手が1号ソロ、3回にリチャード内野手が15号3ランを放って逆転。その後も点の取り合いとなり、同点で迎えた9回に笹川吉康外野手がサヨナラ弾を放って試合を決めた。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は、以下の通り。
――1打席目もフルカウントからレフト方向に。
「2球で追い込まれた後に、スリー(ボール)ツー(ストライク)まで持っていきましたね。ツーストライクアプローチっていうところは、今月、明石(健志)コーチが、生海とリチャードと外国人以外はバット短く持ってアプローチしていくっていう取り組みをしている。その中で、あっさり追い込まれたんですけど、その後そうならなかった(打ち取られなかった)っていうのが良かったですね」
――川村選手は今日も猛打賞。
「打っていたんで、ずっとスタメンでは使ってて、そのスタメンで出続けた疲れっていうのは当然あるんでしょうけど。ちょっと一時、状態が落ちたかなと思っても、すぐに上がってこられるというのは、悪い時期が短いほど、当然数字は残って、レギュラーへの道にも近づく。いい数字が残ると支配下も見えてくるんじゃないですかね」
――1軍から落ちてきたリチャード選手と野村勇選手にもホームランが出た。
「リチャードはフォークのすっぽ抜けでしたけど、まさにあれがホームランバッターです」
――野村勇選手はどう見えましたか?
「やっぱり試合に出ていないじゃないですか、1軍に行くと。ショートの動きにしても、本来のスピードが出てないなっていう感じなんで。その辺は本多(雄一)コーチとも話しながら。試合が続く中でも、暑い中でも、もう1回運動量を増やして、というところも大事かなと思います。1軍であまり試合に出ることがなくて、練習量も減ると、どうしても体力的にも落ちる。ずっと2軍の暑い中でノックを受けているヤツよりも、数を受けられないんでね。そのぐらい落ちてくるのは当たり前なんで。そういうところにもアプローチしてやろうかなと」
――8月は5試合で3打席しか立ててなかった。
「うん、そうだよね。バッティングも村上(隆行)コーチ、明石コーチと話しながら、彼がどういう風なバッティングにしていくか。どうしてもヘッドを下げて打ちたい子なんで。それをもうちょっとだけ修正できた方が、僕はいいと思う」
――大関投手の2回は予定通り?
「そうみたいですね。その辺はピッチンコーチが全部やってるんで。1軍のピッチングコーチと話して」
――(5回に)打球が当たった森(唯斗)投手も心配。
「ちょっと骨にもかかってるのかもしれない。ふくらはぎの横です。どちらかというと、前の腓骨の方にかかってるって感じやったんで。ホントはもう1回行きたかったんですけど、当たったんで。その後もしっかり抑えましたけど、代えました」
――5回は本人が続投を志願した。
「そうです。行かせてください、でしたね。5回終わった時点で、まだ行く気だったんですけど、それは代えました」
――中継ぎ陣は嘉弥真(新也)投手や泉(圭輔)投手が、なかなか上がってこない。
「まあ、そうですね。泉は急遽行ったのもあったけど、嘉弥真がね。前回もそうなんですけど、できれば、やられたら早めに取り返してもらいたいというのが僕の考えなんで。ま、なかなか今日もうまくいかなかったですけど」
――ちなみに今日、石川(柊太)投手がノーヒットノーランを達成しました!
「達成した? 達成したのやっぱり。6回までは知っていたんだけど。あー、そうですか。今までなんかこう、うまくいかなかった分、とんでもない記録を達成したんですね」