26日の練習で斎藤学投手コーチを直撃「本人もちょっと投げてみたい、と」
ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア投手が28日の楽天戦(PayPayドーム)で先発することになった。不振で登録を抹消されている石川柊太投手が同日のウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)で調整登板することになり、18日の阪神戦で6回途中無失点と好投した元米ドラ1右腕が先発を託されることになった。
石川は今季11試合に登板して3勝3敗、防御率4.53。5月27日のロッテ戦で7四死球3失点で4回で降板すると、6月10日の巨人戦、6月17日の阪神戦はともに3回2/3と4回持たずにKOされていた。出場選手登録を抹消され、当初は28日の楽天戦を復帰戦のメドに設定し、調整を行っていた。
では、なぜ石川の復帰戦が先延ばしとなったのか。26日の楽天戦(東京ドーム)の前に斎藤学投手コーチがその経緯を明らかにした。
石川の28日の先発はあくまでもメドとして設定されたものだった。10日間の再調整期間でマウンドに立てる状態になるかを見極めた上で判断することになっていた。同コーチによれば、25日に行ったブルペンでの投球練習の後に方針を決めたという。
「ピッチングをして、だいぶ(状態は)戻っています。だいぶ良くなってはいたんだけど、本人もちょっと1回投げてみたい、と。もちろん石川は1軍に戻しますけど、(スチュワート・)ジュニアの使い方とかいろいろ含めて話をした中で、本人が水曜日をチョイスした。水曜日に2、3イニング、4、50球投げた上で、こっちで改めて先発する」
ブルペン投球を行い、石川本人とコーチ陣が話し合った中で、石川自身もファームでの調整登板を希望したという。石川の1軍復帰は7月2日の西武戦(ベルーナドーム)の予定で、同コーチも「こっちとしてもちょっと間隔が空いてしまうので『大丈夫か』と問いかけをしたら、本人も投げておきたいというので、そうしようとなった」と語った。
同コーチは「ブルペンで投げて、いい手応えで終わった。前向きにやってくれてはいるので、もう1回それをファームで投げてみて、投げる日にコンディションは合うように調整しようという登板ですね」とも語る。ファームでの調整登板で、石川が復調への確かな手応えを掴みにいく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)