森浩之ヘッドコーチ「10日後にっていうのはまだ確定ではない」
ソフトバンクの石川柊太投手が24日、1軍の練習に合流した。開幕からローテを担ってきた右腕は2試合連続で4回もたずKOされ、出場選手登録を抹消。リフレッシュも兼ねてファームで再調整となり、この日、オリックス戦に臨むチームの全体練習に加わって汗を流した。
今季の石川は11試合に登板して3勝3敗、防御率は4.53。5月10日の西武戦では7回を投げて4点を失いながら、無四球10奪三振をマークして勝利投手になった。だが、同27日のロッテ戦では7四死球3失点で4回降板。6月10日の巨人戦、6月17日の阪神戦はともに3回2/3でKOされていた。
ファームで再調整となった右腕だが、出場選手登録の抹消期間が明ける28日の楽天戦で復帰するとも言われている。真相はどうなのか。森浩之ヘッドコーチを直撃した。
「中10日でどんな感じになるか。1回リフレッシュのために、本人と話して、一度、1軍から外れて調整してこいと決断してやっている。10日後にっていうのはまだ確定ではない。本人がこの調整で大丈夫ですっていう自信があったら、そこ(28日)に行くという、こちらとしては準備があるというところ」
「石川の意思ありき。彼が大丈夫ですって言ったらそこに行くし、もう少し時間をくださいって言うなら、当然こちらも空ける準備はしている。そうなれば、28日は誰か(別の先発を)探す。これはもう監督とピッチングコーチと話しながら、どうするかを今後やっていかないといけないところ」
確かに28日の楽天戦を復帰のメドとして設定しているのは事実。だが、現状でそこで先発することが“決定”しているわけではない、と森ヘッドコーチは明かす。25日にPayPayドームでブルペン投球を行う予定で、その内容を斉藤和巳、斎藤学両投手コーチがチェック。そこでGOサインが出れば、28日のマウンドに上げるが、状態が上がらなければ、代役を立てる“両睨み”で構えている。
2軍での実戦登板を経ない中での1軍復帰プランは、これまで積み重ねてきた石川への信頼の表れだ。首脳陣にとっては、東浜巨とともにローテの中核を担うべき柱として考えてきた。森ヘッドコーチも「早く帰ってきて、やっぱりローテーションを守ってもらいたいんで」と語る。石川が本来の姿を取り戻してくれることを待ち望んでいる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)