ドラ3生海が1軍合流も「あまり戦力にはならん」 小久保2軍監督のコメント全文

小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

15日の阪神戦で先発・三浦が3回6失点「3回も同じことすると評価は下がる」

 ソフトバンクの2軍は15日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの阪神戦に2-7で敗れた。先発の三浦瑞樹投手が味方失策も絡んで3回までに6失点。打線は5回に佐藤直樹外野手が適時打、6回にはウイリアンス・アストゥディーヨ内野手がソロを放ったが、その後は無安打に封じられた。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――川瀬選手と生海選手が1軍に合流。1軍からの要望があった。
「いやいや、晃はもう予定通りですよ。何もなければ最短で、みたいな感じだったので。そのつもりで動かしたからね。生海はアレじゃないですか? 近藤がどうのこうのってことで行きましたけど、ま、登録するかどうかは分からないです(登録はされず)」

――サヨナラ本塁打もあったが、上から期待の声があったわけではない?
「いや、昨日はもう突然です」

――今日の試合では三浦投手が苦労していた。
「今、2軍に入ってきていますけど、この前の試合も先頭バッターをずっと出しているんです。緊張からかな、みたいな話はしていましたけど、3回も同じことをすると、評価は下がりますよね」

――失策も絡んだ。
「そこのイニングは別にいいんですけど、やっぱり初回。3試合連続で初球を打たれているのかな、確か。とにかく、出塁を許しているんで。まあ、大目に見ていたというか、3軍から来てという所だと思ってたけど、今日はそれでも一緒やったんでね」

――それで早く交代した?
「いやいやいや、それは別に関係ない。初回の話なので。3回は別に、かわいそうなエラーでしたよ」

――アストゥディーヨ選手にホームラン。
「どうですかね。まあ、スタメンにあの3人(ガルビス、アストゥディーヨ、ホーキンス)が並んでいること自体がどうかと思いますけど」

――2軍だと打っているイメージ。
「1軍の姿を見ていないから分からない」

――全くヒットも出てなかった。
「まあ、そうね。本人に聞いてください。俺に言われてもわからん」

――増田選手は一昨日はマルチ安打、今日も2安打。
「状態は悪い方じゃないですか。あのメンバーで9番を打たされたり、8番を打たされたりしているぐらいだから。多分、誰もいいとは思ってないと思います。もうちょっと抜けておかないといけないですね。上に行きたいなら」

――課題というのは?
「あの程度のピッチャーだったら、ずっと結果を出すことです」

――仲田選手が2軍に。
「そうですね、骨折だったけど、今日の動き見たら大丈夫そうですね」

――今後はショート含めて内野をいろいろやっていく。
「ショート、セカンド両方できていけば、彼のプラスになると思う。ガルビスと西尾もいて、ちょっとこれから配置がどうなるかわからないんで、まだ最後が決まっていない。3、4軍の試合もあるんで。あまりこっちで抱えるわけにはいかないので、どういう配置になるかっていうところですね」

――仲田選手に変化は感じましたか。
「体、大きくなっていますね。太ったんかって言ったら、トレーニングして大きくしたとか言っていました。もうちょっとボールを遠くに飛ばしたいのか、強く打ちたいのかわからないですけど、 一回り大きくなっていたような気はします」

――生海選手は1軍の首脳陣が2軍での姿を見ての判断?
「多分、あのサヨナラホームランを打ったりとかは知っていたと思うんですけど、もちろん映像見ているでしょうから」

――小久保監督から見て彼の良さは?
「大きいのを打てそうな感じはありますよね。でも、打つこと以外にやること多すぎるんで。今行ってもあまり1軍の戦力にはならんと思います。 いや、ほんとに守らせられないです。それは言ったので、守備は危ないですよっていう話はしてるんで、それをわかった上で」

――サヨナラホームランなどがが評価された。
「甲子園もあるし、代打も含めてじゃないですか。さすがに屋外球場でレフトに就かせようとは思っていないと思いますけどね。分からない、それはもう上が決めることなんで。こっちからするとちょっと怖いですよって話はしましたけど、電話では」

――思い切っていけるっていうところは評価出来る。
「あんなのノープレッシャーですから。あんなプレッシャーなんか全然ないっすよ。自分が立ったらわかりますよ。なんのプレッシャーもないから。同点の9回1アウトなんて何のプレッシャーもなくて。次が勝連で、出塁しようなんていう風に思うこと自体もおかしい。自分が生き残るならホームランを狙いに行くべきですよ。だから、大きいのを狙っていましたぐらいでいいと思うんです。繋ごうとは思っていないと思うんですよ。だってランナーいないのに繋げないでしょ」

「今日ちょうどよかった、これからトークショーがあるんで、生海のこと聞かれたら、不思議なところ、変に謙虚なところ、欲がないっていうところ、それを今日言おうかな。もし僕に振られたらね。成功体験の前に謙虚さなんて邪魔なので。それがすごく気になります。やっぱり、1回栄光を掴んだやつが鼻折られてからが本当(の勝負)なんですよ。だから、鼻伸びる前はみんな謙虚なんですよ。これがものすごく気になる点で」

「だから全然プレッシャーはないんじゃないですか。あれが1アウト一、三塁とか満塁はもうドキドキですけど、2アウトランナーなし、1アウトランナーなしで何のプレッシャーがあるの。どっちかというと吉田(賢吾)がタイムリーのサヨナラ打った時(5月4日の阪神戦)のあっちの方が評価高いですよ。そういうもんです。野球人としては」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)