4連敗で首位から陥落 低調な打線のテコ入れへ26歳外野手が急遽1軍に昇格へ

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

1軍は先発の西野らロッテ投手陣の前に5安打完封負け

 ソフトバンクは22日、敵地ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に0-6で敗れて4連敗となり、開幕から守ってきた首位の座から陥落した。先発の藤井皓哉投手が5回途中3失点で降板。4試合連続で先発が5回途中降板となると、打線もロッテ先発の西野の前に沈黙してゼロ行進を続けた。

 開幕5連勝を飾るなど近藤、柳田、栗原の上位打線が活発だったソフトバンク打線。だが、ここに来て周東や近藤、栗原のバットが湿りがちに。14日の楽天戦を最後に一桁安打が続いており、打線全体の勢いもなくなってきていた。

 この日もロッテ先発の西野の前に得点を奪えず。1番の中村晃が2安打を放ったのがただ1人のマルチ安打。チーム全体でもわずか5安打に終わり、今季3度目の零封負けとなった。

 状態が落ちている打線のテコ入れ策として、藤本博史監督ら首脳陣は急遽、2軍から柳町達外野手を昇格させることを決めた。柳町はこの日、山口・由宇球場で行われたウエスタン・リーグの広島戦に「3番・右翼」で出場すると、3回の第2打席で同点の2ランを放った。5回の守備でベンチへ退くと、球場を後にして千葉へと向かった。

 小久保裕紀2軍監督は「柳町は真っ直ぐを全然捉えきれていなかった。今日は真っ直ぐを打てたんで、もう早速呼ばれて(1軍へ)行きました。上から連絡が来て、明日の種市用に、先発かどうかは知らないですけど、行きました」と明らかにした。柳町が元気のなくなってきた打線のカンフル剤となれるか。

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)