猪本BCが甲斐拓也から託される独自の“仕事” 「日本一」のミット完成は「1年かかる」

  • 記者:竹村岳
    2023.04.20
  • 1軍
ソフトバンク・猪本健太郎ブルペンキャッチャー【写真:竹村岳】
ソフトバンク・猪本健太郎ブルペンキャッチャー【写真:竹村岳】

取材時に甲斐が通りがかり…「開幕で使うつもりやったのに!」

 猪本健太郎ブルペンキャッチャー(以下、BC)にとって、甲斐拓也捕手は特別な存在だ。2歳年下ではあるが、2013年11月21日、2人は同日に育成から支配下登録された。「一緒に(支配下に)なれたのは嬉しかった。今では日本一の捕手ですからね。僕もそう思っていますし、日本一の捕手を、日本一のサポートをするのが今の目標です」と裏方さんとしての思いを語る。

 まだ雁の巣にファーム施設があった時、猪本BCは自分の車に甲斐を乗せて向かっていた。2桁の背番号をともに目指し、汗を流してきた。当時には「僕らバテバテだったんでね、練習もきつかったですし」と回想する。2人とも捕手だから、練習のスケジュールもほぼ同じ。球場入りする前から、猪本BCと甲斐だけの時間がそこにはあった。

 猪本BCの仕事は主にバッテリーのサポートだが、甲斐から独自に“仕事”を請け負っている。甲斐の新しいキャッチャーミットを試合で使えるような状態にすることだ。今なら青色のミットを甲斐から預かっており「一番近くにいてこういうこともやってあげられる」という。おろしたてのミットはガチガチで、とても試合で使えるものではない。しかし、シーズン中であれば甲斐自身がミットを使えるようにするだけの時間がないため、猪本BCの力を借りているわけだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)