「自分の中で今までの感覚と違うところを発見できた」
ソフトバンクの東浜巨投手が12日、ベルーナドームでの西武とのオープン戦に先発し、4回1/3を投げて6安打3失点だった。初回、2回と立て続けに失点し「立ち上がりに、今日のテーマに挙げていた変化球というところをしっかり打たれてるっていうのは反省しなきゃいけないと思います」と、課題を口にしていた。
初回、四球と安打で2死一、二塁とされると、陽川に甘く入ったカットボールを中堅フェンスまで運ばれ、2点適時三塁打となった。2回にも2死二塁で甘く入ったシンカーを鈴木に右前に弾き返されて1点を失った。3回以降はゼロを並べたものの、5回途中3失点、76球を投げたところで降板となった。
序盤は変化球のコントロールで微妙なズレがあり、走者を背負った状況で痛打を浴びた。自身でも「課題」とする立ち上がりに乱れたことで「1個分甘かったっていうのはあるので、もう少し投げ切らなきゃいけないし、そこに関しては相手の波長に合ってしまった」と次回登板に向けた課題に掲げた。
「ちょっと入りが軽すぎたというか、自分の中で合ってないっていうのもあった。シーズン中でも全然あることなので、そういうふうに考えながら、今日はそういう日だっていうのをまず頭に入れて、そこからどう立て直していくかっていうところだけを考えていた」。4回は3者凡退に封じて修正した。その中で東浜自身にとって“収穫”となる部分もあったという。
「次に繋がる新しい発見だったり、そういったものが今日あったので、そういったところはプラスに捉えたいと思います。それ(発見の内容)は言えないですけど、組み立ての部分だったり、ボールの使い方だったり、そういうところですかね。自分の中で今までの感覚と違うところを発見できたので、今日は内容というか数字自体はよくないですけど、それ以上に中身はあったかなと」
詳細については多くは語らなかったものの、修正する中でこれまでにはなかった感覚があったという東浜。新たな引き出しを作ったことで、この日の登板も内容のあるものになったようだ。
すでに開幕3戦目となる4月2日のロッテ戦の先発が内定している。「カードの最終戦というところで前の2試合の繋がりも意識しなきゃいけないですし、次の週の火曜日にどう繋げていくかも考えながら投げなきゃいけないと思う。しっかり長いイニングを投げるだけの準備はしていきたいと思いますし、まだ途中段階ですけど、ステップは踏めてるかなと思います」。藤本博史監督も信頼を寄せる投手陣の柱。この日の登板も糧にして、開幕に向けた調整を進めていく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)