上林誠知が明かした栗原陵矢への思い 脳裏に残る“接触シーン”「2人で復活の年に」

ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

ヤクルトとのオープン戦で金久保から右越えソロ弾

 ソフトバンクの上林誠知外野手が7日のヤクルトとのオープン戦(PayPayドーム)に「1番・中堅」で出場した。3回2死で、右翼へソロ本塁打を放った。右腕の金久保優斗投手の直球を右翼席に運び、開幕スタメンへアピールに成功した。試合後に取材に応じた上林のコメント全文は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――本塁打を振り返って。
「手応えはあったので、打った瞬間にいくなと思いました」

――チームとしてもオープン戦1号。
「宮崎でも打っていたので、そういう感じはしなかったです」

――本拠地での本塁打も久しぶり。
「そうですね。去年は札幌でしか打っていないので。ホームで打てて気持ちよかったです」

――応援も声が出せるように。
「そっちの方がやりがいがあります」

――ベンチでは侍ジャパンでも流行っているポーズをしていた。
「自分も昨日見ていたんですけど、真似していましたね、みんなが。一応、乗ってあげました」

――栗原選手も満塁弾。一緒に本塁打を打てたことは。
「昨年の陵矢の怪我に関しては自分も少しは関わっていますので。今年は2人で復活の年にしたい。2人でチームを引っ張っていければと思っています」

――打撃について、どんなことをテーマにしている。
「一昨日も言ったんですけど、しっかりとボールに入っていく。攻めの姿勢を忘れずにやっていきたいと思っています」

――WBC組の選手がいない中で、アピールのチャンス。
「それも何回も言われているんですけど、特にやることは変わらないので。オープン戦とか公式戦とか関係なく、自分の状態を常に上げていくことを目指してやっていきます」

――開幕に向けて。
「今はたくさん打っていますけど、打てない時期もくると思っています。そういう時に自分のバッティングがどういうものなのか、わかるようにメモしたり。しっかりと準備していきたいと思います」

(ペン囲み)
――歓声の中でダイヤモンドを回ったことは。
「ホームランは、ギータさん(柳田)もいつも言っていますけど、何物にも替え難い気持ちよさがありますよね」

――リハビリ中の栗原の存在。
「自分というより、あいつの方が先にいっていましたし、自分もいったことであいつがちょっと楽になったのであれは、それはよかったのかなと思ったんです。本当に2人で、年齢的にももう中堅というか、ギータさんと晃さん(中村)が上になってきた。引っ張っていかないといけない年代の2人だと思っているので、頑張りたいです、2人で」

――打撃練習中の終わりに藤本監督と会話を。
「一昨日の練習の時に右足が開くところがあるからということで。今日も同じようなことを言われました。今日は、一昨日より良かったと言われました」

――明るい栗原選手と、寡黙な上林選手で、気が合うんですか。
「だから合うんじゃないですかね。うるさいのが2人いても仕方ないので」

――6日の阪神戦で、大谷翔平投手(エンゼルス)が2本塁打。
「レベルがちょっと違いすぎて。山川さんも言っていましたけど、やめようかなとまではいかないですけど、ちょっとレベルが違いますね」

――いい意味でも、参考にならない。
「同じプロですけどすごいと思うし、ああなりたいと思いますね」

――右足の状態は。
「痛みは今年はある中でのシーズンだと思うので。痛いですけど、そこはうまく治療しながらやっていきます」

――上林選手も悪球を打つことがあると思うが、それでも大谷選手はすごい。
「昨日の特に1本目のホームランは、テレビを見ていても配球的にフォークだというのはわかっていて。それをどうするんだろうと見ていたら、逆に狙い打ちしていた。ボールですけど、投手からしたらたまらない。イチローさんも『投手の決め球を打つのが快感』と言っていましたけど、それをすると調子を崩すと思うのでやらないですけど、今後技術がつけば、ああいうバッティングもしてみたいです」

――さすがに片膝をついてホームランを打ったことはない。
「片膝はないですけど、両足を浮いてのホームランはありますね」

――打撃の状態に関しては上がっている感覚。
「上がっている…そうですね。でも、もう少しですかね」

――もう少しとは。
「他の打席がもう少し内容が良くなってくればいいかなと思います」

――体の疲労感については。
「結構試合も長いイニング出ていますけど、ちょっとずつ慣れてきています」

(竹村岳 / Gaku Takemura)