1軍初合流の育成2年目・川村友斗　“ロンティーオバケ”の異名誇る大砲の珍しい特徴

突然のチャンスに驚き隠せず「『えっ？』って素で言っちゃいました」

　ソフトバンクの育成2年目・川村友斗外野手が5日、広島とのオープン戦で1軍に合流した。仙台大から2021年育成ドラフト2位で入団した打撃センスあふれる左の好打者。ロングティーで軽々とバックスクリーンに直撃する豪快な打球を放つことから「ロンティーオバケ」との異名を持ち、その飛距離で首脳陣の度肝を抜いたこともある期待の大砲候補だ。

　2年目となる今季は、B組で順調にキャンプを過ごしてきたが、オープン戦で初めて1軍の舞台を経験することになる。川村は「キャンプ最終日、練習中に井出コーチに言われました。『えっ？』って素で言っちゃいました。『本当に？』って。経験してこいと言われました」と昇格を告げられた時のことを振り返る。

　突然舞い込んだチャンスに初めは驚きを隠せなかったが、当然、野心を持って挑むつもりだ。今回の昇格には1軍の舞台を経験し、糧としてもらう思惑が球団にはある。とはいえ「この時期に上の人に見てもらえるのはチャンスだと思うので、試合に出られたらガンガンアピールしたいなと思っています」と目をギラつかせる。

（上杉あずさ / Azusa Uesugi）