「もう少し目立って欲しい」奮起を期待する若手は? 藤本博史監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

新助っ人オスナのデビュー戦は3月4日の広島戦「投げてもらいましょう」

 ソフトバンクの宮崎春季キャンプは17日、第4クール2日目を迎えた。この日は実戦はなく、サインプレーやランダウンプレーなどのチームプレーを確認。キャンプも折り返しとなり、藤本博史監督はここまで目を引く選手に増田珠内野手の名前を挙げた。指揮官のこの日のコメント全文は以下の通り。

――オスナ投手が本格的な投球練習を。
「本人に調整は任せているんでね。開幕までに100%の形で来るって、食事に行った時に言っていてたんで、そこはもう心配してません。怪我だけしないようにね、と」

――3月3日に投げたいと。
「ホントに? じゃ投げてもらいましょう」

――実戦が少し先になるが心配はない。
「もうブルペンでも、ある程度自分の調整でやっているんで、ピッチングコーチもその辺は把握してると思うんで、今言った3日に投げたいって言ってるのも聞いているはずだから、うまく調整してくれるんじゃないかなと思います」

――新戦力の有原投手の実戦は。
「紅白戦で全員投げるんじゃないかな。だと思いますよ。そう聞いてますよ、ピッチングコーチから。ガンケルも投げる。東浜と石川も明日7イニング、明後日6イニングの中で投げると思います」

――侍組が抜けて若手の意識に変化はありますか。
「ずっとキャンプ一緒です。みんな頑張ってます」

――打撃練習の時にホーキンス選手と話。
「ちょっと真面目な外国人だからね。いろんな人の意見を聞いて日本の野球に慣れようというね、そういう姿勢はすごいいいんじゃないかなと思います。今日の状態は良かったんじゃないかな」

――監督には何を聞いてきたのか。
「右と左はちょっと違うよっていう話をしただけ。左はしっかり捉えてて、右は滑ってる感覚があったんでね。どうやって聞いたら、本人は『自分もそう思う』ってことを言っていたんでね。ちょっと顔だけ動かしても視野が広がるよとか、形は変えなくていいんだから、その見方を変えたらどうだっていう話をしただけです。グッドって言っていました」

――秋山さんが正木選手に教えていた。今日もリチャード選手に教えていた。
「正木は昨日ティーから見てもらって、本人も納得してやっているんで、それはもう言ってることは間違いなく理にかなっているんで、やればいいんじゃないのって。本人も『すごくシンプルでいいです』っていう話をしてるんで。それが今日できてるかっていうと、なかなかできてなかったんで、秋山さんも『すぐにはできないよ』って優しく言葉をかけてくれてました」

――明日のB組の試合メンバーは。
「明日はもうB組の試合ですよ。こっちからは誰も行きません」

――キャンプはちょうど中間。ここまでに目を引かれた選手は。
「増田かな。結果、内容的には一番いいものを出してるんじゃないかなと思うし、元気もあるし。このまま続けてくれれば、当然紅白戦も打順上がっているし、最初は9番、10番だったのが、この前は2番になってるんだから。バッティングコーチにも状態がいい者をもどんどん打順上げていいよって言ってるんで。ある程度の主力っていうか、去年頑張った選手は打順は変わらないと思うけど。若い選手はいいものはどんどんどんどん上げて、リチャード打ってないんだったら下げてもいいよということで、そこはバッティングコーチに任せているんで、臨機応変にやってくれてるんじゃないかなと思います」

――もう少し奮起してほしい選手は。
「正木と野村勇、右のバッターでスターティングメンバーに名前が出てきてもらいたい選手っていうところが、もう少し目立って欲しいかなというのはあります」

――風間投手をA組でという話もありました。
「ちょっとまだ早いかなと。この間、小久保監督からフリー打撃で投げたときに、(打球が)ケージから出なかったとか、そういう話を聞いたんですけど。良かったら紅白戦呼ぶよって言ったら、高村コーチの方からまだちょっと早いですかね、と。あんまり無理させる必要もないし、将来のエース格のピッチャーですから、じっくり育てたいんじゃないかなと思います」

――打撃練習で上林選手と話を。
「足の状態がどうかということと、バッティング自体はそんなに去年と変わってないんで、昨日の紅白戦ではちょっと緊張して力みましたっていう話をしていたんですけど、明日の紅白戦ぐらいから普通に入っていけるんじゃないかなと思います。状態的には普通ですね。良くもなく、悪くもなく。マイペースな男ですから」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)