ソフトバンクの大関友久投手が14日、紅白戦に登板して2回を無失点に抑えた。まだ決定していない開幕投手に向けて「狙っていく」と力強く意欲を示した。一問一答は以下の通り。
――真っ直ぐの出力も上がってきた。
「徐々に上がってきて、ある程度はいい感じなので。もう少し上がってくると思います。それはもうちょっと体を仕上げながら、マッチしてくれば上がってくると思います」
――2イニングだが、手応えは。
「立ち上がりが少しタイミングが合わない部分があったので。マウンドの感じとか。一発目から、2イニング目みたいにいけるようにっていうのは課題に思いました」
――近藤に四球を与えた場面は慎重になった。
「そうかもしれないですね。意識は特別していなかったんですけど。丁寧に投げようとしたり、ちょっと強く投げようとかっていうのがちょっと多かったかもしれないです。気持ちがちょっと意識しすぎたかもしれないです」
――首脳陣は球威を評価しているが、そこを持ち味にしたい。
「そうですね。今年は冬のテーマで、そこを一番にやってきたので。ストレートがもうちょっと上がってきてほしいなと思っていますね」
――開幕投手にも候補として名前が挙がる。今後に向けて。
「監督からも候補に名前を挙げていただいているので。しっかりそこを狙っていくつもりで、これから準備していこうかなと思います」
(ペン囲み)
――開幕投手は「任されれば」と言っていたが、先ほどは「狙っていく」と。心境に変化があったのか。
「そうですね。ずっと監督も名前を出してくれていますし。もちろんローテーションに入るのが大事なんですけど、その中で狙えるならしっかり狙っていかないとなと自分の中で思いました」
――昨季も開幕ローテに入ったが、ぎりぎりで入った状況だった。今年は勝つことも期待される中で、責任感も大きくなったか。
「責任感もそうですし、しっかり結果を残さなきゃいけないっていうのがずっと頭の中にあるので、しっかりまずはローテーションっていうのは、競争してそこがダメだったら入れないですし。良ければ開幕投手ってところも見えてくると思うので。とにかく今の自分のやることに集中していこうというのは変わらないです」
――藤本監督から開幕投手に関してハッパをかけられたり。
「特にハッパをかけられたりとかはないです。調子はどうだ、と頻繁に聞いてくださっているので、コミュニケーションを取らせていただいています」
――記事を読んで、そこに藤本監督が自分の名前を挙げているのを見て、開幕投手に向けて気持ちも強くなった。
「やっぱり何げなく(準備していては)では、もしそうなったときに投げられる舞台じゃないので。しっかりとそこを目指してやってきた人じゃないと、そういう舞台でちゃんと投げられないなと感じたので。そういう気持ちになりました」
――正木を三振に取ったシーンは理想。
「右バッターはあんな感じで去年からうまくいけたので。一番良かったのは左バッターにカーブ、スライダーでカウントを取って打ち取れたのが一番の手応えかなと思います」
――バックネット裏に何かを確認するシーンもあったが、球速を確認していた。
「球速が球場のガンと後ろのガンで違うので。そこは一致させておきたかったというか」
――球団のスピードガンでは何キロ。
「149キロだったと思います」
――出力としては出ている。
「あんまり過剰に力む必要も、確認することで楽にいけたかなと思います」
――最大出力が10だとしたら、今日はどれくらい。
「本当にアドレナリンとか、シーズンの試合とかが10だとしたら、多分7、8ぐらいなので。まだまだ上がってくる気はしているんですけど。こればっかりはちょっとまだわからないですよね」
――どこがマッチしてくれば球速は上がってきそうか。
「体のトレーニングをして、その感覚で投げるイメージが出てくれば仕上がってくるんですけど。そのトレーニング自体が、やっぱりまだシーズン前なので。徐々にシーズンに向けて、トレーニングをすると疲労が溜まりますし、それを回復させてという過程を踏んでいくと思ったようにスピードは上がると思うんで。そこの段階ではないので、これから仕上げていって、上がっていくかなという感じです。それが思う通りにいくかは、これからが大切になってくると思います」
――あえて次に課題を挙げるなら。
「もう少しストレートが。一番の僕の武器なので。カーブを使って打ち取れたのは良かったんですけど、ストレートだけでも、だけでもというのはないですけど、ストレートの割合を増やしても、抑えられるような感じがもう少しだったかなと今日は感じたので」
――開幕投手を争う中で、相手を意識することは。
「皆さん、調子は良さそうなので。あんまり周りの人を意識していてもペースを崩しちゃうので。自分のやることに集中してやろうかなと思います」