6日のキャンプ休日は「同級生とゴルフに」
ソフトバンクの甲斐野央投手が7日、春季キャンプでブルペン入り。順調な調整ぶりを見せた。練習後に応じた取材の一問一答は以下の通り。
――昨日はどんなふうに過ごした。
「ゆっくりしました」
――ゴルフなどに行ったり?
「同級生で、みんなとゴルフに行きました」
――ここまでどんな意識で過ごしている。
「去年の秋キャンプから和巳さん(斉藤和巳投手コーチ)と投球フォームについてお話させてもらって。続けようということで、その教えてもらったことを春のキャンプでも自主トレでも続けている感じです」
――今日のブルペンは何球を。
「33球ですかね。メインはストレートです。あとフォークも投げましたし、スライダー、カーブも投げてはいます」
――手応えとしては。
「全然まだまだですし。今年オスナも来ましたし、補強もすごいですし。中継ぎの枠もすごいと思いますけど、そこを勝ち抜いていかないと意味がないですし。まだまだですけど頑張りたいと思います」
――投球後、斉藤和巳投手コーチとはどんな話を。
「続けていこうという話です」
――どんなところを改善しようとしている。
「フォームだけでもないところで、自分の心もコントロールできるようにしていこうという話があって。バッターが立つと力んでしまうのがあるんですけど、そこをどうコントロールするか。というのをフォームだけではなくて練習からそういう意識を持って。普段の生活もそうですけど。色々お話を聞かせてもらって、すごくためになっています」
――嶺井博希捕手に受けてもらっていたが。
「嶺井さんは初めて受けてもらったんですけど、僕の球筋を見て、よろしくと。僕も、一緒に組んだ時はよろしくお願いしますとお伝えしました。投げやすかったです。さすがだなと思いました」
――きょうはオスナの誕生日。
「おめでとう、ハッピーバースデーと言いました」
――どんな反応でしたか。
「ありがとうと日本語で言って、熱いハグを交わしました。冗談ですけど、ハイタッチみたいなのはしました」
――お互いがブラザーと呼ぶほどの関係ですか。
「僕はまだ呼べていないですけど、オスナの方からフレンドに接してくれていますし。僕もすごく、下手な英語を使って笑わせたりしているんですけど。今のところ、いい関係性じゃないかなと思います」
――ファンサービスが神対応と話題に。
「ファンサービスですか?」
――どんなことを意識しているんですか。
「神対応しているかわからないですけど、今年からファンサービスをしていいとなって。ちょっと子どもは優先にしちゃっているんですけど。子どもが書いてくださいというと、声に反応してしまう。書ける範囲では全員書いてあげたいくらいで、書こうと思っているので。神対応かわからないですけど」
――このキャンプの目標は。
「競争がすごいというのは誰が見てもわかることですけど、気負いしすぎるのも良くないので。ほどよく、楽しむじゃないですけど、こんなすごいメンバーと野球ができているんだと。改めて感じて、自分を見つめてやっていきたいと思うので。先のことはわからないですけど、目指すところは中継ぎの一角として投げていきたいので。このキャンプだけではなく、ずっと続けていこうと思っている。最後は神頼みしようかなと思います」
(ペン囲み)
――オスナは、MLBでもセーブ王に輝くなど実績のある投手だが、吸収したいことも多い?
「いろいろ話をしていて『じゃあ明日キャッチボールしようぜ』ってオスナから言ってくれて。『教えたるわ』みたいな。僕も、いいの? って言って」
「1回サブ球場でキャッチボールして。1球1球にジェスチャーを入れてくれて、それもあってこないだの打撃投手は割と良かったと思っています。そんなすぐに成果が出て、満足していてはダメなんですけど。教えてもらったことは身になりそうだなという感じはしています」
――どんなことを教わっている。
「シンプルなんですけど、左肩を相手の投げたい方向にラインを出してから。自分はリリースの時に、体がこう(一塁側に倒れるように)なる癖があると言ってもらって。『じゃあなんでそうなるのか自分で考えてみよう』と話していて。前に突っ込みがちだね、見えないところで離しているね、とか話があって。とりあえず見えるところからリリースしてみればいいんじゃない? と。そこから始まりました。それでちょっと良くなったので、さすがだなと」
――4日のフリー打撃登板も制球が安定していた。
「前の自分と比べると、やっとその段階に来たかなという感じですけど。他の投手は全員できているのに。というふうに和巳さんにも言われたんですけど。でも成長はあるんじゃない? とも言ってもらったので。僕自身、そうなのかなとは捉えていますけど。まだまだこれからだと思っています」
――斉藤和巳投手コーチからは「心のコントロール」を教わっている。
「絶対に力みは出ますし、マウンドに立った時に心が、頭が冷静になれるか。そういうのは『お前は経験しているんだから』と話してもらって。いろいろお話は聞いています」
――メンタル面は制球面において影響はあるのか。
「メンタルは結構大事やなと感じました。どうしても四球をテーマとして言われていますし、四球を出してはいけないと思っちゃうとマイナスな部分が出てしまう。そこを自分でうまくコントロールをできるように、という話もして。そういうのも含めて良くなってはいるのかなと」
――出力と制球のバランスを取るのも難しいのでは。
「それも自分の中で考えていたんですけど。いざ打席に打者がいて、試合になると、僕は出力は勝手に出るタイプなので。絶対に。それを力まずしていけるようにという話があって。本当に面白いです。毎日刺激です」
――力まずして球速を出せるようになってきた手応えは。
「絶対力んでしまうんですけどね。そこを力みすぎないというか、コントロールですね」
――右内転筋を痛めて離脱した森唯斗投手のニュースは驚いた?
「びっくりでした。僕も。急にいなくなられたので、僕も連絡したんですけど。内転筋ですよね。ちょっとびっくりでしたけど」
(竹村岳 / Gaku Takemura)