鷹の1軍争いは「平等ではない」 斉藤和巳コーチが語る現実「優遇される選手いる」

ソフトバンク・斉藤和巳コーチ【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・斉藤和巳コーチ【写真:福谷佑介】

キャンプ地の宮崎に移動 斉藤和巳投手コーチ「勝負の世界は結果」

 ソフトバンクは31日、春季キャンプ地の宮崎へ移動した。2月1日に宮崎市内の生目の杜運動公園でキャンプインする。新たに就任した斉藤和巳1軍投手コーチは、球春における競争について「もちろん、勝負の世界は結果なので」と結果を最重要視する考えを明かした。

 斉藤投手コーチの意向もあり、1軍に相当するA組の投手陣は22人の大所帯となった。藤本博史監督が「(1軍の)枠は16人しかないですから」と話すように、先発もリリーフも自分の居場所を巡って激しく競争することになる。チーム全体で足並みを揃えてのスタートとなるが、斉藤投手コーチの考えは決して「横一線」ではない。

「平等はないので。ある程度、優遇される選手は出てくるので。過去の実績だったり、去年の成績だったり。ただそれも絶対ではないですけど。結果も大事というところがあるので。同じようなことは選手にも伝えました」

 現役時代は通算勝率.775を残し“負けないエース”と呼ばれ、勝つことの大切さを誰より知っているからこそ、結果を重視する。昨年の実績や過去の経験をも評価の基準にするのも、全ては勝つためだ。NPB通算150勝の和田毅投手や、昨季10勝を挙げた東浜巨投手が抜けた実績を持つ一方、板東湧梧投手や藤井皓哉投手ら、勢いのある若鷹もいる。結果も内容も含めて、誰がこの競争から抜け出していくのか、目が離せない。

(竹村岳 / Gaku Takemura)