米国にいた有原航平も驚いた“41歳の自己最速” 同じキャリア歩む大先輩の存在

入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平【写真:藤浦一都】
入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平【写真:藤浦一都】

早大の先輩・和田に電話でホークス入り報告「『一緒に頑張ろう』と」

 誰に対しても、どんな瞬間でも頼もしいホークス最年長左腕を慕う。新たに加入した有原航平投手が28日の入団会見で触れたのは、早大の先輩にあたる和田毅投手。ホークス入りを報告したといい「和田さんには電話をさせていただいた。『一緒に頑張ろう』と言っていただけたので。本当に心強い先輩なので、たくさん質問して勉強したいと思っています」と笑顔で話した。

 有原は広島・広陵高を経て早大へ。2014年ドラフト1位で日本ハムに入団した。2020年オフにポスティングシステムを利用して、メジャーリーグに挑戦。今季からはNPBに復帰することを選んだ。早大からNPB、メジャーリーグに挑戦して日本球界に復帰するというキャリアの歩みも和田と重なる。初めて九州で生活する有原にとって頼もしすぎる存在となるはずだ。

「『ホークスにいきます』と連絡させてもらって。『わからないことは聞いてくれ』と言われたので。まだお会いできていないですけど、しっかりご挨拶できたらと思います」

 和田は昨年5月に自己最速となる149キロを計測した。41歳にして自己最速を叩き出したことは、米国にいた有原の耳にも届いており「去年もまだスピードの方が上がったりされているので。常に向上心を持っている方だと思う」と驚きの表情だった。今オフの自主トレでも藤井皓哉投手や板東湧梧投手が和田に“弟子入り”したように、大先輩の背中は有原の道標にもなっていく。

「大学の大先輩ですし、本当に長い間活躍されていて。和田さんの経験ってみんなが持っているものじゃないと思うので。それを近くで、僕は一緒にプレーしたことがないので。一緒にプレーできるのは嬉しいことだと思います」

 どんな時でも“生きる教科書”となって、後輩の道を照らしてくれる。和田とチームメートになることは、有原のキャリアにとっても大きな影響を与えるはずだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)