2位に終わった今季、野手で最も貢献度が高かったのは…
2022年、ソフトバンクは目前でリーグ優勝を逃し、クライマックスシリーズでも苦渋を味わった。オリックスに2年連続の優勝を許し、悔しさの残る1年となった。
そんな今季、チームにおいて貢献度が高かったのはどの選手か。野球を科学的に分析するセイバーメトリクスには代替可能な選手が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される「WAR」という指標があり、これは総合的な選手の貢献度を表すものとされる。
セイバーメトリクスなどで分析を行う株式会社DELTAの指標を参照し、ホークスのチーム内で今季、貢献度の高かった選手をピックアップしてみたい。今回は野手編だ。
5位には柳田悠岐外野手、柳町達外野手、野村勇内野手の3選手が1.8で並ぶ。意外なのは柳田だろう。攻撃面では高い貢献度を見せているが、今季は守備面で大きなマイナスを作っており、総合的にはチームで5番目に。柳町は107試合、野村勇は97試合とレギュラーではなかった2人とも攻撃、守備で共にプラス。柳田と同等のWARを叩き出した。
4位は“神足”周東佑京内野手がランクイン。WARは3.1と、5位の3人に1.3の差をつけている。周東は打撃面での上積みが大きくはないが、やはり走塁面と守備面の貢献度が高く総合的に見れば、野手の中での貢献度は4番目に。3位は“ジョーカー”牧原大成内野手。牧原の場合は打率が.301を残したように、やはり攻撃面のプラスが大きく、WARは3.1となっている。
2位は“軍師”三森大貴内野手でWARは3.9だった。三森は周東と似ており、打撃面でのプラスはさほど大きくないものの、守備面と走塁面で大きなプラスを生み出していた。そして、栄えある1位に輝いたのは今宮健太内野手。今季はキャリアハイの打率.296をマークし、持ち味の守備力も健在。攻撃面、守備面で共に大きなプラスをもたらしており、文句なしの貢献度ナンバーワンだった。
今季の貢献度トップ10
1位 今宮健太 4.6
2位 三森大貴 3.9
3位 牧原大成 3.6
4位 周東佑京 3.1
5位 柳田悠岐、柳町達、野村勇 1.8
8位 中村晃 1.6
9位 デスパイネ、谷川原健太、川瀬晃 1.1
(鷹フル編集部)