「申し訳ない気持ちしかないです」戦力外通告を受けた秋吉亮が語ったこと

戦力外通告を受けた秋吉亮【写真:福谷佑介】
戦力外通告を受けた秋吉亮【写真:福谷佑介】

「勝ち切れなかったら戦力外になる。そこはもう勝負の世界ですから」

 17日に球団から来季の契約を結ばないと通告されたソフトバンクの秋吉亮投手。日本海オセアンリーグの福井から今年7月にソフトバンクに加入したが、1軍ではわずか2試合の登板に終わった。球団との会談後に報道陣に対応した秋吉が、報道陣に語ったコメントは以下の通り。

――球団と話は。
「戦力外というのを言われました」

――現在の心境は。
「今年途中から来て、戦力として呼ばれたにもかかわらず、2試合しか投げられず、点を2試合取られて、そこから力になれていないので、申し訳ない気持ちしかないですね。それで優勝逃してますし」

――福井から入団しての3か月間は。
「自分も3球団目ですし、いろんな球団をこうやって見られて、本当にホークスは施設もすごいですし、筑後にずっといましたけど、2軍でこんな施設を使えるんだっていう、すごくいい環境で野球をやらせてもらったなって思います」

――今後についての考えは。
「さすがに今日言われたばっかりなので、今後はまだわからないですけど、一昨日までフェニックスに行っていて、自分もまだ投げられると思いますし、逆に状態が上がってきているんじゃないかなと思うぐらい状態がいいので、まだ現役でやりたいっていう気持ちはあります」

――トライアウトの受験は。
「そこはまだわからないですね。今日、言われたわけなので、まだ分からないです」

――福井でやっていたが、もう一度独立リーグという選択肢は。
「多分、体を動かさなくなったらウズウズしちゃうと思うので、体は元気だから体を動かせないのはな、っていうのは思うんですけど、年齢も年齢なので。一区切りとして独立リーグに行ってコーチをやるかもしれないとか、そっちの道の勉強もしたいなとは思います。まだわからないですけど、ちょっとそこは考えますね。現役でやりたいのはNPBでやりたいので、そこは(誘いが)なかった後に考えます」

――独立リーグからNPBに戻ってきて感じたことは。
「特にここは環境がいいですし、NPBの世界は恵まれてるのかなっていうのはすごい思いますね。自分はもう9年やってますから、レベルがどんだけ高いかは分かっていますけど、やっぱりそれを今独立リーグにいる選手にも教えてあげたいな、このままの練習をしていたら上に行っても結果は出せないっていうのを伝えながら、教えてあげたいなっていうのはありますね」

――ソフトバンクで感じたことは。
「いやぁ、みんな球速いなって。やっぱりレベルが高いですよね。すごい、メンバーが1軍にいて、控えにもいいピッチャーばっかりなので、やっぱそういうところが上に行くんだなって思いますし、すごいレベルが高い。そういうところで勝ち上がって、1軍で試合に出るのはいいなと思いますし、それに勝ち切れなかったら戦力外になる。そこはもう勝負の世界ですから、プロの世界は」

――フェニックスでも投げて状態は。
「そうですね、フェニックスではいい感じに投げられていて、新しい球種であったりとかも試しながらやっていて、普通に抑えられていた。球速も結構戻ってきてましたし、いい感じになっていたと思います」

――NPBの舞台とはどのようなもの?
「お客さんが入って、最近は満員で、やっぱああいうところで応援があって、試合で投げたいっていうのはすごい思いましたね。やっぱりここ何年かお客さんが入らないで、シーンとしたところで投げたりが多かったので、満員のところで投げたいなっていう思いはずっとありましたね。このままコロナが落ち着いてくれれば、お客さんも今まで通り満員で入ったり、声出し応援とか、うるさい中で投げたい、投げたかったです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)