「思ってるほどそんな簡単じゃないですから」藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

「いろいろ内輪で内情はあるんですよ」

■オリックス ー ソフトバンク(CSファイナル・13日・京セラドーム)

 ソフトバンクは13日、敵地・京セラドームでオリックスと「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦を戦う。初戦を落とし、相手のアドバンテージを含めてすでに2敗。落とせない一戦に向けて、相手先発の宮城と好相性のリチャード内野手が1軍に昇格。果たして起用するのか。藤本博史監督の試合前の一問一答全文は以下の通り。

――昨日は山本投手が良かった。
「そうですね、はい」

――リチャード選手を登録しました。
「登録していた? そう? そうですね」

――宮城投手との相性はいい。
「相性とかもう関係なく、もうとりあえず右左で考えたら、右の方が打っているし、やっぱり宮城くんもいいピッチャーだしね。左がどういうバッターが打ってるとか、そういうのを全部シミュレーションしながらやっているんで」

――スタメンで?
「わからん。教えません。短期決戦だから教えません」

――宮城投手は打っている打者と打っていない打者がハッキリ分かれる。
「三森とか打ってるよね。三森は左右関係ないからね、あまり。そんな変わらないよ。右が打ってるってところで、リチャードを使うか、正木を使うかというところですね。とりあえず点を取らないと勝てないんで。相手にとって嫌な打線にした方が、相手にとって投げやすい打線より、相手もプレッシャーかかるだろうし。もう4つ勝たないといけない。なんとか今日勝ってね、また明日いい形に持っていけたら、いいんじゃないかなと思います」

――途中で出た川瀬選手やグラシアル選手にもヒットが出た。
「ヒット1本ですぐ調子いいとか悪いとか、それは結果論であって。もうずっと練習から見てるんやから、その中でいいものを使っていくということでやってるんやからさ。結果打てなくても、チームの中では状態のいい選手を使ってるわけですよね。だから結果論ばっかり、1打数1安打だから状態いいとかそんな理屈にならないから。ずっとチームについてバッティング見てるわけだから。打てなくても、状態いい選手は状態いいんですよ。そういう形で見てますから。ヒット1本打ったら状態いい、使いましょうとか、そんなことはまずないと思いますよ」

「ジュリにしてもレギュラーシーズンよりは状態良くなっているけど、ただ足が痛いから守れないからね。バッティングにも影響してるから、そういうところは。それやったら、もう代打の切り札でいこうか、ということになってるんだけであって。当然ジュリを使いたいですよ。でも、バッティングにも体重乗せた時に痛みがあるって言うんやから、なかなかそういう状態で使えないっていうのもあるじゃないですか。いろいろ内輪で内情はあるんですよ。思ってるほど、そんな簡単じゃないですから」

――柳田選手を中心に今後も厳しい攻めが予想される。
「厳しい攻めはもうレギュラーシーズンから厳しい攻めはされているんで。それを克服して、いま状態いいわけやから。状態良くても、昨日の山本くんはそう簡単に打てないですよ。そういう割り切りも大事だと思うし、柳田も引きずってないと思うしね。今日は今日でまた新たに行くわけですから。状態いい、状態いいって外から見て、なかなかわかんないと思いますよ」

――投手陣の方はやっぱりインコースにいってほしい。
「もうどんどん行かないとね、柳田があれだけ攻められてるんやから。吉田(正尚)くんに対して、昨日でもスライダー、スライダーでホームランされているわけですから。それこそインコースにどんどん強い球を投げるピッチャー、強い球投げれなくていったら打たれるやろうけど、もっと思い切っていっていいんじゃないかなと思います。吉田くんに打たれたら、結局オリックスが有利になるわけだから。逆に言うと、ウチは柳田が打てば、有利になるわけだから。そこは各チームの一番いいバッターなんで。そこの攻め方っていうのはバッテリーももっと考えて、外外に逃げてフォアボールよりは、内にどんどん攻めて意識させてのフォアボールがいいんじゃないかなと思いますけどね」

――又吉投手は出場選手登録されませんでした。
「状態はいいですよ。ただ、枠がないじゃないですか。どこか枠ある? 入れてくれる? 今日、板東が投げたら、投げる機会ないんで、そこに入れることができるだろうし、その辺を考えながらやっていますよ」

――板東投手は10月2日を経験した。
「終盤からずっとゲームを作ってくれてるんで、そこはもう信頼していくだけですね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)