鷹が勝率差で単独首位に再浮上 エース千賀が6回2失点で球団5人目の7年連続2桁勝利

ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

初回に柳田が先制の3ランを放って優位に進める

■ソフトバンク 4ー3 オリックス(11日・京セラドーム)

 ソフトバンクは11日、敵地・京セラドームでのオリックス戦に4-3で競り勝ち、首位の座を奪い返した。初回に柳田が18号3ランを放って先行すると、エースの千賀が6回5安打2失点の粘投で、球団史上5人目の7年連続2桁勝利となる10勝目。投打の大黒柱の活躍で連敗を止め、再び勝率の差で首位に立った。

 主砲の一振りがチームを勢いづけた。初回、1死から三森が右前安打で出塁、今宮が四球で続き、1死一、二塁で柳田が打席へ。1ボール2ストライクと追い込まれてからの5球目。山崎福が投じたスライダーを弾き返した。タイミングを完全に外されながら、打球は左翼スタンドへ一直線。驚愕の“変態3ラン”になった。

 3回には三森にもソロが飛び出し、4点の援護をもらった千賀は粘りの投球を見せた。2回2死二塁、3回1死一、二塁と得点圏に走者を背負いながらも得点は許さず。5回にT-岡田の適時打、三森のエラーで2点を失ったものの、6回まで5安打2失点にまとめた。7年連続2桁勝利は皆川(8年連続)、柚木、杉浦、山内孝に次いで球団で5人目となった。

 7回からは松本を投入し、勝利の方程式のリレーに。藤井がマウンドに上がった8回には今宮、甲斐の相次ぐミスで満塁とされて頓宮の適時打で1点差に迫られたものの、なおも満塁のピンチをなんとか脱出。9回はモイネロが締めて、冷や汗をかきながらも、連敗を3で止めた。

 勝ったソフトバンクは125試合を終えて65勝58敗2分で勝率.5284で首位に返り咲き。日本ハムに勝った西武は130試合で67勝60敗3分で勝率.5275となり2位、オリックスは129試合で68勝61敗1分で勝率.5271で3位に転落となった。

(鷹フル編集部)