「先制点がゲームで一番大事なことだと思う」
ソフトバンクは24日、本拠地PayPayドームで日本ハムと対戦し、5-1で快勝した。初回に柳田が先制の10号2ランを放つと、三森の適時打や甲斐の適時打などで加点。先発の千賀は右肘の軽い張りのため、5回1失点で降板となったものの、リリーフ陣がリードを守った。連敗を2で止め、楽天が敗れたため、再び首位に浮上した。
試合後、藤本博史監督は主砲の先制弾と効果的に加点した打線を称賛した。藤本監督の一問一答全文は以下の通り。
――初回の守備でダブルスチールを防いだ。
「もう最初から、新庄監督は何かやってくるっていうことをミーティングでしっかりやっていたんで。一、三塁のケースはくるよっていうことで、バッテリーコーチの吉鶴くんがサードに投げますって。それでピンチを凌げたかなと言うところです」
――先制点は大きかったですね。
「そうですね。やっぱり先制点がゲームで一番大事なことだと思うし、柳田が打ってくれたってことが、やっぱりチームに勢いがつきましたよね」
――ファーストに入った三森選手がいい働き。
「今日みたいな形であれだけ粘ってくれたら、1番でしっかり固定していけるんじゃないかなと思います」
――千賀投手が緊急降板。
「張りが出てきたっていうことで、握力が出なくなったということで代えさせてもらいました。(次の登板は)わからないです」
――明石選手が通算1000試合出場。
「レギュラーを取ったこともあるし、代打もあるし、守りから行くことも、走塁もいける。そういう意味で1000試合というのは素晴らしいこと。本当におめでたいことだと思います」
――伊藤大海投手と対戦する明日に向けて。
「前回も完璧にやられた感じがあるんで、何とか今日の上沢のように球数を投げさせて、1打席1打席に集中して打席に入ってもらい、今日みたいな展開になればいいかなと思います」
千賀の降板は右肘の張り「もともと次が10日くらい空く予定」
(ペン囲み)
――千賀投手の張りは肩?
「右肘の軽い張り。握力が弱くなったから代えよう、と。もうちょっと投げてほしいけどね」
――病院には?
「それはないですよ。もともと次が10日くらい空く予定だったから、そこで調整できるんじゃないかな、と思う」
――週5試合が続く。
「千賀は今日投げたら10日か12日空く予定だったんで、そこで張りは取れるんじゃないかなと思いますけどね」
――柳田選手は良くなってきた。
「良くなりつつあるけど、1番いいときに比べたら、まだまだもっともっとやってもらわないといけないですよね」
――昨日も休日返上。
「試合の中でずっと3番から外さないで、肩が痛いときも3番で、できるだけ出てもらっている。肩の状態もだいぶ良くなってきている。ちょっとヒットを欲しがって、投手寄りに体が流れるというところも少しずつだけど、改善されているかなというところはありますよね。本人もその辺はわかってるんで。しっかり練習では軸足に乗せて打つことができているんで。あとは試合のときにどういうふうなタイミングが取れるか。スイングはみんなできているんですから、タイミングだけだと思います」
――難しい球をホームラン。
「今日は見事なホームランでしたね。素晴らしいと思います。それよりもツーアウトからの1点。ツーアウトから三森が出て走って、周東のレフト前で1点とかね、(野村)勇が代走に行って、いきなり三盗して、そこからの甲斐拓也のタイムリーとかっていうのは、ああいう点の取り方というのができていたら強いんじゃないかと思いますね」
――今日は動きのあるようなオーダーを組んだ。
「大体いつもこんなものじゃないですか。だから、いろいろと考えてやってますよ」
――今日の試合の捉え方は。
「千賀が先発ということで、やっぱり絶対に負けられない試合だと思うし、3連戦のアタマは絶対に取りたいというのはね、もういつも言ってること。2連敗の後の3連戦のアタマを取れたことは、明日に繋がっていくんじゃないかなと思います」
途中交代のグラシアルは「悪化はしていません」
――三森選手の2ストライクアプローチも良かった。
「もうあれだけできたらね。調子の悪いときはあれができないで、バットに当たらなかったから。それだけ間が取れているってことじゃないかなと思います。間が取れているから、あれだけファウルにできると思うんですよね」
――グラシアル選手は先週と同じような交代に。
「悪化はしていないけど、ちょっとファウルにしたときに、時間が欲しいということを聞いたんで。フォアボール前にファウルにしたよね。そこでちょっと次の打席どうかな、と不安がっていたから、それならやめとこうと。代わる選手がたくさんいるってことはありがたいですよね」
――同じ左手首のところ?
「一緒です。全然、悪化はしていません」
――甲斐選手もトンネル脱出。
「甲斐も毎日、試合が終わっても打っているんですけどね、打てない打てないというところで、練習して、やっぱりその結果がこうやって出たんじゃないですか。若月がオリックス戦で3本打って、ああいうバッティングをしたいんですよって今日、話し合っていた」
「まさしくあのタイムリーというのは、追い込まれてから、三塁に野村勇がいてね。内野ゴロでも1点取れる、ペッパーじゃないけど、トスバッティングよりちょっと強いぐらいのスイングで粘れるわけですから。そういうバッティングを覚えたら、もっともっと率は上がっていくと思いますよ」
「ツーアウトランナー無しだったら、どんどん振り回していいんですよ。ホームラン狙いに行っていいんですよ。ただ、やっぱりああいう場面でヒットが出たというのは甲斐にとって大きいことだし、あれが例えば内野ゴロだとしても、打点1がついたら甲斐にとって大きな1点だと思うしね。今日のあの打席は良かったと思いますよ」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)