周東が劇的なサヨナラ弾「まさかあそこでホームランを打ってくれるとは」
■ソフトバンク 3ー1 楽天(18日・PayPayドーム)
ソフトバンクは18日、本拠地PayPayドームで行われた楽天戦に3-1でサヨナラ勝ちした。同点で迎えた延長10回に、周東佑京内野手が人生初というサヨナラ2ラン。劇的な幕切れで首位攻防戦2連勝を飾り、首位の座を奪い返した。
試合後の藤本博史監督の一問一答は以下の通り。
――周東選手が決めてくれた。
「そうですね、もう1点ゲームなんで、まさか周東があそこでホームランを打ってくれるとは思ってなかったですね。本当、良く打ってくれました」
――スタメンではなかった三森選手、周東選手が延長で力を発揮。
「開幕前から競争ということで選手たちに言っていたんですけど、三森はデッドボールが当たった後の痛みがあるということで出場できてないんですけど、今日のヒットはいいきっかけになったんじゃないかなと思います」
――大関投手に勝ちをつけてあげたかった。
「本当、大関は素晴らしいピッチングをしてくれたので、何とか、勝たせたかったんですけど。9回はモイネロでこちらも勝負をかけたんですけどね。大関には本当申し訳ないと思っています」
――今日は甲斐選手とのバッテリー。
「いい形で話し合いできて、攻めるピッチングができてたんじゃないかなと思います」
――これで首位に返り咲いた。
「そこは1試合1試合、いい形で戦っていくだけなんで。首位とかはまだ早いんで、とりあえずいい形でまた明日戦っていきたいと思います」
――明日は和田投手。援護してあげたい。
「そうですね、ずっとここまで良いピッチングしてるんで、何とか先に点を取って、楽な形で投げてもらいたいなと思っています。そこは相手もいることなんで、なかなか難しいと思いますけど、とりあえず頑張ります」
柳田が2試合連発「本当に復調に近いホームランじゃないかな」
(ペン囲み)
――(サヨナラ弾の)直前にバント失敗という流れでしたが。
「周東が全部綺麗に消してくれました。(中村)晃も晃で、当然、反省するでしょうし。1点ゲームなんで、あのバントは何とかで決めてもらいたいというのは、勝ったから特に。本人も深刻に考えずに反省できるでしょうから」
――監督就任後で初のサヨナラ勝ち。
「あ、本当ですか。いやもう勝つのは何でも嬉しいですから。こういう接戦で、今日はこっちもあまりヒットも出なかったし、昨日とは本当に真逆な投手戦という形になった」
「最初に柳田が、昨日のホームランから続いて今日も打ってくれて。今日なんかは本当に復調に近いホームランじゃないかなと思うし、明日からまた頼もしくなっていくと思います。あとは打線のところ。繋がりっていうところを、昨日の田中(将)から打って、今日なんで打てなかったのか。これは本当に相手がいることでしょうがないんですけど。いい形で勝って明日も入っていけるんじゃないかなと思います」
――2点目というと6回の攻撃。
「そうですね、もう1点欲しかったんですけどね。これも相手がいることですから。柳田もファーストゴロを打とうと思って打っているわけじゃないからですね。何とかランナー返そうと思って打ってるわけですから。それは当然、野球の中で失敗の方が多いわけですからね」
――野村勇選手はバントの後に横を見ていた。
「サードに投げたと思って見ていたらしいよね。マッチから冷やかされてました」
9回のモイネロが誤算「やっぱりフォアボールですよね」
――大関くんの安定感は素晴らしい。
「本当に左でいったら、大関、和田っていうのはゲームを作ってくれているんで、もう本当に頼もしい存在になってきましたよね。本当は完封してもらいたかったんですけど、ちょっと1回、2回のところで球数多くなってね。8回で112、3球かな。甲斐に聞いたら、ボールも高くなってきてるって。当然ね、最後は浅村のところに回ってくるところだったんでね。高い球は危ないぞっていうことで、相談して、モイネロでいこうと」
「モイネロも打たれていないわけですから。最後はヒットを銀次に打たれましたけど、やっぱりフォアボールですよね。もっと攻めるピッチングというかね、まずは自分が有利になる攻め方、まずは追い込んで勝負っていう形に持っていかないと。今日の場合はボール、ボールと先行してしまったというのが反省点かなっていうところ」
「9回は今のところ投げるのはモイネロしかいないんで。そこはもうモイネロを信じて、1点差、2点差、3点差というところは、これからもずっと行くんで。失敗は失敗として反省して、これからもどんどん攻めのピッチングでいってくれたらいいんじゃないかなと思います」
――同点で止めてくれましたが。
「勝ち越されなかったといっても、やっぱり9回を投げるピッチャーですからね。抑えのピッチャーだから抑えてもらわないと。先発ピッチャーの1勝が消えてしまってるわけだからね」
「その辺は打たれて打たれてならしょうがないけど、フォアボール、フォアボールで、1個は敬遠ですけどね。フォアボールで結局、自分から相手にチャンスを与えて、自分でピンチになって打たれたわけですから。そこは反省しなきゃいけない。1点取られただけでよかったな、じゃなくて、完全に抑えてもらいたい。それが抑えのピッチャーじゃないかなと思います」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)