試行錯誤の中継ぎ陣「固定するわけではない」 尾形崇斗を1軍昇格させた理由…倉野コーチが語る投手の“最新情報”

投手練習を見守った倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:竹村岳】
投手練習を見守った倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:竹村岳】

「シーズン中盤から後半にかけてどういう形でいくのか」

 ソフトバンクは6日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。カーター・スチュワート・ジュニア投手、上沢直之投手、徐若熙投手、大津亮介投手、大関友久投手が参加。練習後、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。3日に1軍登録となった尾形崇斗投手は、春季キャンプから先発として競争してきたが、今回は中継ぎとして昇格。その背景を語った。今週は本拠地で西武3連戦、敵地で日本ハムとの2連戦を控えている。先発ローテーションに与える影響は?

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続きの内容は

リリーフ陣は試行錯誤「今は見定めていく期間」
上茶谷大河は「このオフで一番変わった選手」
尾形崇斗が3日に1軍昇格…明かされた背景とは?

――ビジターでの楽天、ロッテ戦は先発陣が試合を作った。
「外のグラウンドで結構厳しい条件が多かったんですけど、みんな、しっかり投げきってくれたなと思っています」

――リリーフ陣に関しては工夫しながら、より良い状態を目指していく?
「いろんな使い方で、固定するというわけではないかなと。今後を見据えて、チャレンジをしていきながら、最終的に形がしっかり定まってくればと僕の中では思っています。今いろいろなことをやりながら、今シーズンの形を定めていくということですよね。それは、実は去年もそうでしたし、一昨年もそうだったので。結果的には固定みたいな形にはなったんですけど、これまでの2年もそうでしたし、シーズン中盤から後半にかけてどういう形でいくのか。今は見定めていく期間なのかなとは思っています」

――上茶谷大河投手が期待に応えている。
「本当に素晴らしい働きをしてくれていますね。先発でローテを目指していた中で、入れなかったのは事実なんですけど。その次のオプションとして、こういうことは上茶谷にはできるだろうと。前から想定はしていたので。その期待に応えてくれているというか、期待以上の働きをこれまではしてくれています。あのポジションは、誰にでもできる役割ではないので、そういう意味では上茶谷がすごくチームを助けていると思っていますね」

――今後、勝ちパターンに入ってくる可能性も。
「可能性もあると思います。他のピッチャーとの兼ね合いというか、チームのバランスを考えて、どういうポジションが一番チームにとって生きるのか。それは常々、(小久保裕紀)監督とも話し合いながら考えていますから。もちろん先発する日も来るかもしれないし、いろんなポジションができる可能性を秘めているなというのはありますね」

――徐投手に関しては、今後もスケジュールを見ながら登板日程を決めていく?
「状態を見ながらと、今後を見据えながらというところですよね。じゃあ状態がそのままであったら、ずっと投げさせ続けるのかって言ったらそうではないと思うし、いろいろ考えています。全部は言えないです」

尾形崇斗とは「丁寧に話し合いもしました」

――上茶谷投手の役割が「誰にでもできることではない」という理由は?
「先発と中継ぎ、両方ができる人ってなかなかいない。それは実は尾形(崇斗)にも同じことが言えると思っていて、今回尾形を中継ぎで呼んだのも、上茶谷と同じように、その可能性を秘めている。こういう役割ができるピッチャーは、すごく貴重なんですよ。先発が早い回に崩れた時にも、ある程度計算していけるし。先発、ロング、ショート、この3つのポジションができるっていうのはかなり貴重な存在ですよね」

――尾形投手は先発調整をしてきたと思うが、今回はリリーフでの昇格になった。
「経緯は全ては言えないですけど、どういうチーム編成がいいのか。もちろん先発としての成長も感じているんですけど、今すごくいい状態なので。じゃあその状態のまま、なかなかローテーションを(尾形に)回せずに、ずっと2軍にいさせていいのかという葛藤は僕の中でもあった。あれだけのボールが投げられるのなら、1イニングでもチームの勝利に貢献してもらった方が、チームにとっても本人にとってもいいと僕は思います」

「プロ野球選手って、やっぱり1軍で投げて初めて実感を得られると思うんです。もちろん実力を上げるため、スキルを磨くためにファームでの経験は必要なんですけど。極端な話、いくら調子が良くても先発ピッチャーが穴を開けずにずっと6人で回り続けたら、じゃあずっと2軍にいますかって話でもあると思う。(尾形と)丁寧に話し合いはしましたけど、すんなりというか。双方にとっていい判断だったのかなと思っています」

――上茶谷投手と尾形投手が、難しい役割をこなせている理由というのは。
「上茶谷に関しては横浜時代からの経験がありますから。そういう役割をこなしてきたところもあるし、何よりこのオフで一番変わった選手なので。去年の姿とは全く違うし、当然ボールも全然違う。このチームの中で一番成長というか、レベルアップして開幕を迎えた選手の1人だと思っています。単純に経験だけじゃなくて、スキルが上がったのはありますね」

――3カードを終えて首位に立っている。今週は5試合だが、順位は投手運用にも影響がある?
「まず順位は関係ないです。もちろんチーム状況を考えながら、監督が決めていくことなんですけど。順位は関係なく、今のピッチャーの状態を見ながら、運用は考えていかなければいけないので。今週は5試合ということで、いろいろ考えてますけど。全部がプラン通りに行くかと言ったら、何事においてもそうではないので。いろんなパターンはずっと考えています」

(竹村岳 / Gaku Takemura)