周東佑京に「謝りました」 代打・野村勇に込めたベンチの“思惑”…小久保監督の全コメント

小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

「こんな戦いしていたら、1年もたないですけどね、正直」

 ソフトバンクは27日、本拠地みずほPayPayドームで行われた日本ハムとの開幕戦に6-5で競り勝った。初回に先発の上沢直之投手がエラーから2本の本塁打を浴びていきなり3失点を喫したが、2回に栗原陵矢内野手、3回には近藤健介外野手に一発が出て試合は振り出しに。お互い一歩も譲らぬ展開の中、同点で迎えた8回1死一、三塁で牧原大成内野手の右犠飛で奪った1点が決勝点となった。上沢が降板して以降はリリーフ陣が奮闘し、最後は守護神の杉山一樹投手がリードを守り抜いて、見事に開幕戦を白星で飾った。試合後の小久保裕紀監督のコメントは以下の通り。

――率直に今の気持ちは。
「最終的には勝ちましたけど、いい野球というか、すごい試合だったと思いますね。開幕戦から」

――ファイターズ相手の開幕戦はどういった位置付け。
「ミスをしたら、そこで点を取られる確率が高い打線だと思っていたので。その通りでしたね。最後、杉山でよく逃げ切りましたけどね。目に見えないミスもありましたし、そういうところでは必ず得点された。そういうことを許してもらえない打線だと感じました」

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続きの内容は

小久保監督が試合中、周東佑京に直接「謝った」理由
勝負を分けた8回、代打・野村勇を「決めていた」真意
激闘の開幕戦直前、指揮官が全選手に求めた「勝負」とは

――8回に見事勝ち越し。あの回を振り返って。
「そうですね。古林が来たら、健太も全然状態は悪くないんですけど、(野村)勇が打っているんで。もう頭から古林なら(代打で)いこうと決めていたので。でもあそこで、よく今年の初打席で(打ったなと)。開幕スタメンの争いをずっとしていて、悔しい思いもあったでしょうが、あの1打席目のヒットは大きかったですね」

――先発の上沢投手が5回で降りた後、リリーフが踏ん張った。
「もう投げたピッチャーみんな良かったですしね。ヘルナンデスは一発打たれましたけど、あれは打った水谷を褒めるべきじゃないですかね。ほぼ低めのボール球の真っすぐでしたしね。あの方向にあの低めを打つんですから、あれは打った方を褒めるしかないでしょう」

――目指すリーグ三連覇に向けて一言。
「そんな先のことまでわからないので、まずは明日に切り替えてやっていきたいと思います」

――海野選手はよく打った
「速い投手(古林)に軽打して、伊藤大海からもスライダーを引っ掛けて(よく打った)」

――初回の3失点は重く感じた。
「栗原がミスしてからね。でもすぐにあの1打席目の2ランで流れがちょっとこっちに来ましたね。そのあとはシーソーゲームでしたけど、よく勝ち切りました」

――打ってほしい人が打ってくれた。
「(周東)佑京には悪いことをしました。試合中に謝りました。あれ(初回の中直)はヒットだった。あれで先発全員安打だったので。僕のミスを取り返してやってくれました」

――試合前には全員に話をした。
「しました。『勝負しよう』と。投手と打者の勝負。これまでは準備期間があって。あの場に立ったらやるかやられるかの勝負。その場では思考停止になるくらいやって、勝負になる。間があるスポーツなので、準備の時はいくら考えてもいい。勝負するというのを1年続けてほしい、という話をしました」

――牧原大選手もWBC帰りで打席が少ない中で結果を出した。
「彼が一時は勝ち越し打もね。あと松本(裕)が登板した後の最初のプレーが大きかったですね。同点で、先頭が出ると出ないではえらい違いなので」

――リプレー検証で判定が覆ってからの失点もあった。
「そういうのを許してくれない打線ですね」

――杉山投手はきっちり抑えてくれた。
「開幕戦からね。杉山以外の投手も痺れる展開でよく抑えた。(木村)光もあのポジションでよく投げました」

――開幕戦から激戦だった。
「シーズンのスタートとはいえ、ファンにパ・リーグ、日本ハムとの戦いは面白いと思ってもらえたのでは。こんな戦いしていたら、1年もたないですけどね、正直」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)