小久保監督が渡邉陸に苦言「1軍に置けない」 痛恨の走塁ミス「何回同じことを…」

小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

7回に渡邉陸が適時二塁打を放つも捕手からの牽制でアウトに

 ソフトバンクは10日、巨人とのオープン戦(山口・宇部)に2-2で引き分けた。先発の東浜巨投手は5回1失点。2回に3連打で先制点を献上したものの、変化球を活かして内野ゴロを積み重ね、要所を締めるピッチングだった。2番手のダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は1回1失点、3番手の上茶谷大河投手は3回無失点だった。

 打線は相手先発のドラフト1位ルーキー・竹丸和幸投手の前に、5回まで5安打。7回2死二、三塁から渡邉陸捕手が中越え2点二塁打で同点に追いついたが、続くチャンスで捕手の二塁牽制に刺されアウトに。小久保裕紀監督は試合後にミーティングを開き、渡邉陸の走塁ミスについて「あんなんじゃ1軍には置いておけない」と苦言を呈した。この日、取材に応じた指揮官のコメントの全文は以下の通り。

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続きの内容は

渡邉陸への「1軍に置けない」発言の真意とは
柳田・山川不在で「かなり評価が高い」と監督が名指しした若鷹
監督が確信したアルメンタの「一番成長した部分」

●試合前

――先発投手について、開幕ローテーションに入る投手は今週で見極めていくことになる。
「それもあるし、きのうで台湾(代表のWBCの戦いが)終わったので。徐若熙がどのタイミングでこっちに帰ってくるのか。それによってまたプランを立て直さないといけないですけどね。どこにはめていくかは、帰国の日にちで決めようって話はしています」

――では、日程自体は正確には決まっていない。
「全然決まっていない。だってアメリカ(で行われる決勝ラウンドに)行くかもしれなかったし、きのう初めて決まったことなので。あとは、徐若熙がいつ日本に戻ってくるのかで決まります」

――一度、台湾に戻る?
「それも知らない。でも、あの状態を見たら、ある程度は投げてもらえると思います」

「(今後の)プランはあるらしいです。1回できあがっているものをわざわざ強化(のための期間)に充てなくてもいいんじゃないかっていう話はしているので。これからスケジュールを決めます」

――徐投手には、ある程度の時間を与える?
「調整というか、どこで投げさせるかってところなので。オープン戦でね」

――徐投手が戦力として計算できれば大きい。
「そうですね。年間を考えたらね。あと(アレクサンダー・)アルメンタ。なんかベンチを掃除してメキシコにいい文化を広めているみたいですね」

――メキシコ代表はまだ戦っているが、アルメンタ投手も帰国時期によって今後が決まる。
「彼は別に開幕の6人のローテーションっていう話ではない。それはまた、もう少し後の話ですけど、年間を通してのプラン的には十分、考えています」

――先発として考えている?
「先発させますよ、一応」

――外国人の枠も含めて、監督をいい意味で悩ませてくれる。
「そうですね。入れられる人数は限られているので」

――アルメンタ投手は、春季キャンプからアピールを続けてきた。
「まあ、球はもう十分1軍クラスですよね。去年よりは全然良くなっているかな。あんなにストライクが入るイメージがなかった。そこが1番成長した部分かなと。ゾーンで勝負できるようになりましたね」

――柳田悠岐選手、山川穂高選手、今宮健太選手が帯同していない宇部の一戦。他の野手はチャンス。
「きょうは僕がいない想定なので。インフルエンザという想定です。(審判に)交代は告げに行きますけどね」

――きょうという試合はどんな位置付けに?
「テーマを与えていないですからね。『絶対勝て』とかっていうんだったら別でしょうけど。だから、ちょっと難しいと思いますよね。本来は『何々のために』っていうのを僕が下ろさないといけないんですけど、きょうはオープン戦の途中。心理的には、そこの指示を出さないのは難しいと思います。試合としては、『勝つための采配』とかっていう(具体的な指示)を伝えてやらないといけないんですけど、きょうはそこまでしていないので」

●試合後

――相手先発の竹丸投手がいい内容だった。
「ね! ストレートも150キロくらいは出ていた? さすがドラ1って感じでしたね」

――打線としては2得点だった。
「きょう光っていたのは庄子(雄大)やね。スタメンが(オープン戦で)2回目でね。途中出場も多くて打席数も少ないんですけど、打席でのアプローチはかなり評価は高いです」

――監督がいない想定で臨んだ一戦だった。
「『俺ならこうするのにな』がいっぱいありましたけど、それはそれで俯瞰しているからそう見えたかもしれないしね」

――東浜投手の内容は。
「前回と同じことはしないっていう。3連打がありましたけど、前回はそのままずるずるといってしまった。きょうはあそこだけでしたから、しっかりと修正してきたなという印象はありました」

――栗原陵矢選手の内容はどう見えている?
「最後の2打席(中前打と二直)はよかったんじゃないですか?」

――S組がいない中、野手の姿はどう見えた?
「最後に選手を集めて言いましたけど、陸がいい形でヒットを打った。前回、栗原がキャッチャーをやった時(5日のヤクルト戦)も2打席連続でいい形でヒットを打った。でもあの走塁(捕手からの二塁牽制死)で、マイナスなので。あんなんじゃ1軍には置いておけない。コーチの指導不足、俺の指導不足でもある。何回同じことしているんかなっていう話は、全員の前でしました。結局あそこで打っての、あの走塁をされたら1軍に置くのはキツいという話をしました」

(監督自ら)

「いい時は最大化する。ダメな時は最小化する。いい時ほどいい印象のまま終わる。いいところをどんどんアピールして終わるところが、もったいないなというところです。あのワンプレーで評価は下がります」

(竹村岳 / Gaku Takemura)