上沢直之を開幕投手に決めた狙いは? 台湾で記した直筆手紙…小久保監督が語った全て

台湾から帰国後に本人に通達「特に驚いた様子なく」
ソフトバンクの小久保裕紀監督は28日、今年3月27日に本拠地みずほペイペイドームで行われる日本ハムとの開幕戦の先発を上沢直之投手に任せることを発表した。この日の全体練習前に取材対応した指揮官は、昨季12勝をマークした右腕に大一番を託すことを明言。小久保監督のコメント全文は以下の通り。
―――開幕投手は?
「2月中には伝えたいという思いで、このキャンプを見てきたんですけどね。昨日、本人に伝えました。2026年の開幕投手は上沢直之でいきます」
――決断した理由は。
「彼と大関(友久)はオープン戦の結果を問わず、ローテーションを確約していた選手なので。その中で昨年後半の彼の実績と、このオフの取り組み、また春のキャンプの状態を見て『もう上沢しかないな』というところで彼に伝えました」
――伝えた時の上沢投手の表情は?
「『そう来るだろう』みたいな顔をしていましたよ。特に驚いた様子でもなく、そうだろうなという顔で。今年1年間、柱として回ってほしいということを伝えて、手紙を添えて渡しました」
――相手が古巣の日本ハム。大事な開幕戦で期待するところは。
「チームを代表して今年の最初のマウンドに上がるわけですから。結果はもう、いいか悪いかですから。どちらかにしか出ないので。それよりも、もうこれ以上することはないというくらい、準備をしっかりやり尽くしてマウンドに上がってくれれば。それで十分だと思います」
――決断は悩まれたか。
「そうですね。投手コーチの意見も聞きながら、最終的にはいろんなシミュレーションを考えて。その後の登板のことも考えて、やっぱり上沢が一番ふさわしいかなということで。最後は決まりましたけど、そこまではいろいろと議論しました」
――昨日、日本に帰ってきてから伝えた。
「そう。そのまま部屋で。(宿舎に戻ってから)15分、20分後くらいに」
――手紙は日本に戻ってきてから用意された?
「手紙は台湾で書きました。台湾まで筆と和紙を持って」
――去年の後半の姿でいけば、今年のローテの中心になる。
「そうですね。そうじゃないと連覇は難しいと思います。自覚も含め、本当にさっきも言いましたけど、全然驚いた顔じゃなかったので。本当に『俺だろう』っていう感じの顔をしてましたね」
――監督、首脳陣と意見がかみ合った。
「そうですね。いろいろとシミュレーションして、もちろん開幕投手は1発目にいくピッチャーなんですけど、その後どう回っていくかというのをシミュレーションして。ちょっときょうはあまり詳しく伝えられないんですけど、彼が一番適任だねということになりました」
――上沢選手と大関投手以外の先発ローテ4枠をこれからオープン戦で争う。
「そうです。上沢が決まったので、他のピッチャーのスケジュールは立てやすいですね。それが一番の狙いなので。2月中には伝えたいなと思って」
――開幕戦はできるだけ長いイニングを投げてほしい。
「(開幕から)3登板、4登板は球数制限をある程度しながらの起用になると思います。あくまでも年間を通して、しっかり投げてもらうための最初の助走だというふうに思っています」
(飯田航平 / Kohei Iida)