年俸4倍、球団が明かす松本晴の評価は? 野村勇で4人目の保留も…GMが語ったこと

契約更改交渉に臨んだ松本晴【写真:川村虎大】
契約更改交渉に臨んだ松本晴【写真:川村虎大】

チーム4人目の保留「大丈夫です」

 ソフトバンクは16日、支配下4選手と契約更改交渉を行った。松本晴は年俸3600万円(2700万円増)、嶺井博希捕手は7500万円(現状維持)でサイン。5日の交渉で契約を保留した大津亮介投手は、2度目の交渉で6800万円(1300万円増)で契約を更改した。野村勇選手は来季契約を保留。チームでは柳町達外野手、大津、谷川原健太捕手に続き今オフ4人目となった。

 交渉を終え、三笠杉彦GMが取材に対応した。大幅アップとなった松本晴に対する球団の評価とは? また、この日発表されたみずほPayPayドームのR&Dラボの新設について球団の考えを述べた。主なコメントは以下の通り。(金額は推定)

――野村選手が契約を保留した。
「いえ、特にコメントはありません。本人コメントの通りです」

――チーム4人目の保留者。今年は多いという印象などはある?
「全く気にしていません。大丈夫です。1年に1回なのでね」

――大津投手は2回目でしっかり話し合いができたと言っていた。球団としての評価もしっかり伝えた?
「はい、そうです」

――評価の見直しもあったと言っていた。新しい資料を持参してきたとかはあった?
「いや、特になかったですね」

――――投手について、球団としては来季は先発をやらせよう、中継ぎをやらせようという明確な基準はあるのか?
「先発か中継ぎかということですよね。そこは基本的にピッチャーの場合はコーディネーターにプランがあって。それぞれ先発、中継ぎと決まっている人もいれば、どちらかという人もいて。そこは当然、球団としてもコーディネーターと連携して把握しています。秋の時期に面談をしながら、来季に向けて決めていくという感じです」

――選手とコーディネーターと球団の3者で話し合って、方針を決める?
「認識のズレがないようにコミュニケーションを取ってやっているという感じです」

――本拠地にR&Dラボを新設するとの発表があった。改めて球団としての考えは?
「筑後ではかなりしっかり設備を整えてやっていて。そのニーズや必要性の部分も定着をしてきたので、ドームでも同じように展開しようと。ドームでもそういう環境があれば、より1軍の選手がそういうものに触れながらやれるメリットがあるというのは前々から思っていました。筑後で今R&Dの部隊がやっていることを、1軍でもできるようにするというコンセプトですね」

――選手からの要望は以前からあった?
「選手からの要望もありますし、メジャーリーグや他球団、ドライブライン、いろんな施設の最新の取り組みを研究しながらです。やっぱりトラジェクトアークとかもそうですけど、筑後の施設だけではなく、1軍の施設にもあることの効果が大きいので。10年前に筑後(のファーム施設)を作って、新しいものは筑後で色々とやりながらですけど。それが定着して育ってきて、そういうものも欲しいとなって。こっち(みずほPayPayドーム)は、場所的な制約が結構多いところですので。他の球団だと室内練習場があったりする。筑後もしっかりやりながら、ドームの環境も整備していくというのは今後の中長期的なテーマの1つです」

――松本晴投手は年俸2700万円増。先発と中継ぎの両方をやったという部分をどう評価した?
「別に松本晴投手に特別考慮をしているわけではないですけど、過去から先発は先発、中継ぎは中継ぎという中から、ハイブリッド式、スターターみたいなものもできてきている。その辺りの評価は色々と考えてやっています。中継ぎの選手がスターターをした場合、どう評価するかは結構難しいんですけど。ここ数年、野球のトレンドの一つとしてありますので、そういうものも含めてポイント化しているという感じです」

(鷹フル編集部)