東浜巨がFA権を行使「ギリギリまで悩んだ」 今季7登板…「先発で勝負したい」

NPB通算76勝…球団は宣言残留を認める方針
ソフトバンクの東浜巨投手が9日、みずほPayPayドームを訪れ、国内フリーエージェント権(FA権)を行使する意向を示した。沖縄尚学高時代には全国制覇を経験し、2017年には16勝を挙げて最多勝にも輝いた右腕だが、今季は若手投手の台頭などもあって7試合の登板にとどまった。福岡の地で13年を過ごしたが大きな決断を下した。
沖縄尚学高、亜大を経て、2012年ドラフト1位で入団した東浜。2017年に最多勝のタイトルを獲得すると、2022年には史上84人目となるノーヒットノーランも達成した。同年オフに3年契約を結び、今季で満了となっていた。
この日、球場を訪れ「正式に宣言をしました。書類を提出しました」と報道陣に説明。「権利を使うことも想像していなかったので。緊張しました」と振り返った。行使した理由については「ギリギリまで悩んだんですけど、一番は出場機会、投げたいという思いが強いです」と明かした。
東浜は今季7試合に登板して4勝2敗、防御率2.51の成績。プロ通算は180試合に登板し、76勝46敗、防御率は3.30となっている。「ホークスに入団して13年間プレーさせていただいていますけど、まだまだ1軍の舞台で投げたい思いは強いですし、先発で勝負したい思いが強いです」と話した。
この日、球団からは来季の契約の話と宣言残留を認める方針を伝えられたという。「宣言残留もあるという話もいただいたので、ありがたい」「球団には来年の契約の話もいただいたので、本当に感謝しかないです」とソフトバンクへの感謝の思いも滲ませていた。
(鷹フル編集部)