欠場の栗原陵矢に小久保監督「大ごとじゃない」プロ初出場の藤田悠太郎は「希望枠、未来枠」

山川が22号ソロ…先発の伊藤は2回無失点
ソフトバンクは30日、みずほPayPayドームでの日本ハム戦に1-2で敗れた。得点は山川穂高内野手が4回に放った22号ソロによる1点のみ。ブルペンデーとなったこの日は伊藤優輔投手が先発し、2回無失点と好投した。2年目の20歳、藤田悠太郎捕手が9回からマスクをかぶり、プロ初出場を果たした。この日取材に応じた小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――藤田選手が1軍昇格。
「希望枠、未来枠です。何かを感じてくれれば。試合に出せるかはわからないですけど。ちょっとだけでも出してあげられればって感じですね」
――井上朋也選手も合流。
「きょうはほぼベストメンバーなので。相手の福島投手も、日本ハムが(CSを)勝ち上がってきたら対戦する可能性はあるので。きょうが優勝決定戦になっていたなら、このメンバーでいくって感じのスタメンです。もちろん(何人かの選手は)全イニングは出さないですけど」
――優勝が決まったとはいえ、日本ハムに嫌なイメージ植え付けたい?
「そこはないです。きょうは中継ぎデーなので。向こうがどんなメンバーでくるかわからないですけど、中継ぎがどんなピッチングをするか。それは見ていますね」
――CSに向けて中継ぎ陣はサバイバル。
「もちろん、もちろん。(ロベルト・)オスナはきょう登録しないですけど」
――今宮健太選手の1軍合流のめどは?
「この前、電話で話しましたけど。とりあえずこっち(1軍)で試合に出る、出ないじゃなくて、コンディションの強化をやって。(みやざき)フェニックス・リーグの初戦から試合に出てもらおうと。こっちには来ないです」
――CSファイナルには間に合いそうか?
「そこは間に合うと思います」
――正木智也選手は?
「帰塁で頭から戻れないとか、守備でダイビングできないのであれば1軍には呼べないですよね。代打だけでもいた方がいいというくらい状態が良ければ考えますけど」
――オスナ投手の状態は戻った?
「どうですかね。1軍で投げてみないと。映像だけじゃわからないので」
――ヤクルトの川端慎吾選手が現役引退。
「電話がかかってきましたよ。『やり切ったという気持ちになれました。すっきりしました』と。和歌山なので(和歌山商業高出身)。いつかは指導者になるでしょうから。しっかり勉強してもらえればと思いますね」
白熱する首位打者争い「あと2試合堂々と」
●試合後
――山川選手は打球が上がり始めた。
「この間の西武戦もそうでしたけど、今良くなっている感じはありますね。フェニックスリーグも行くらしいので、この状態をキープして(CS)ファイナルに臨んでほしいですね」
――どのあたりに変化を感じている?
「後ろに乗せている感じですね。ボールとの距離も取れているように見えますけど。横から見ている感じですけど」
――栗原陵矢選手が欠場した。
「あまりよくないというか、無理して出る時期でもないので」
――元々痛めている場所?
「というよりも、きょうはやめておこうと。全然大ごとじゃないです」
――伊藤投手は2回無失点。
「きょうは中継ぎデーだったので。日本ハムに対してどれくらいのピッチングができるのかというところで。伊藤は先発をやらせていましたけど、中継ぎに戻ってから急に良くなっているので。頼もしいというか、中継ぎをさせてよかったなと」
――ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は走者を置いた場面での登板を想定した起用か?
「きょうはそれをやろうと。やっとくのとやっとかないのでは違うので。ここまでそういう場面がなかったので。きょうはいこうということですね」
――新庄剛志監督から花束を受け取った。
「一緒にパ・リーグを盛り上げられてよかったですねと。びっくりするくらい大きな花束をもらいました。かなり意識して戦ったチームだったので。お互いにね」
――牧原大成選手と柳町達選手の首位打者争いも白熱している。
「あと2試合なので。堂々とやってもらいたいですね」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)