5連勝でM16も「余裕はないです」 海野の一塁牽制アウトを称賛…小久保監督コメント

小久保裕紀監督【写真:小林靖】
小久保裕紀監督【写真:小林靖】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

有原が7回1失点で11勝目をマーク

 ソフトバンクは6日、楽天戦(みずほPayPayドーム)に2-1で勝利した。この日敗れた日本ハムとのゲーム差は「4」となり、優勝へのマジックナンバーは2つ減って「16」となった。

 先発した有原航平投手は7回1失点の好投で、自身4試合ぶりの11勝目を挙げた。打線は2回2死一、二塁で海野隆司捕手が中前適時打を放って先制。3回には栗原陵矢内野手の適時三塁打で追加点を奪った。5連勝で貯金は今季最多の「31」。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

――僅差の試合を制した
「今年初めて孫(正義)オーナーが来られていたので、なんとか勝たないといけないなという思いでした。本当に緊迫したいい試合を勝ちきれてよかったです」

――有原投手は7回1失点。
「きょうはカットボールの精度が非常に良かった。前回、前々回あたりの反省を生かしながら、この1週間でしっかり調整してくれたので。それが結果として表れたと思いますね」

――6回1死一塁の守りでは、海野選手が一塁への送球で走者を刺した。
「大きかったですね。嫌な形、ゲッツー崩れで残ったランナーでしたし。有原自身もビッグイニングを作っている試合が続いていたので、あのプレーは本当に大きかったと思いますね」

――決勝タイムリーも海野選手だった。
「あんまり打つと思っていなかったので、びっくりしましたけどね。彼が打ってくれると打線の得点能力が上がるので、これからも続けてほしいです」

――これで5連勝。チームの勢いというのは。
「悪いはずがないです。本当にもう一戦必勝のつもりで、残りはいきます。こんなに痺れる戦いができることを幸せに感じながら、やっていきたいと思います」

孫オーナー観戦で勝利「なんとか勝てて良かった」

――孫オーナーが観戦していた中で勝てた。
「本業でそれどころじゃない中でも、わざわざ駆けつけていただいたので。なんとか勝てて良かったです」

――チームへのエールはあった?
「前半戦どうなるかと思ったけど、ここまで盛り返してくれたと」

――有原投手に白星がついたことも大きい。
「あと最低でも3試合は登板があるでしょうから。おっしゃる通りです。一つのポイントは9連戦だと考えているので。ピッチャーをどうつぎ込んでいくかは、日本ハムとのゲーム差を見ながらローテを決めようと思っているので。まずは明日ですね。いい流れで来ているので」

――最後までもつれると話しているが、マジック16。
「まあ残り試合とマジックの数字を比べれば余裕はないです。阪神くらいなら確定でしょうけど」

ー6月以降、本拠地での勝率が凄まじい。
「そうですね。何が要因というわけじゃないでしょうけど、(試合後の)テレビのインタビューが多いなとは感じています。これだけのファンの方に来てもらっているので、変なゲームは見せれないという思いを、チームも選手も持っているんじゃないですかね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)