途中交代の近藤健介は「左の脇腹」 違和感を覚えた瞬間…小久保監督の一問一答

21歳の育成左腕を高評価「候補的にトップ」
ソフトバンクは29日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に3-1で勝利した。先発の上沢直之投手が6回1失点で10勝目。球団として20年ぶりとなる“10勝カルテット”が誕生した。打線は2回、この日1軍に昇格した栗原陵矢内野手の適時打で先制。3回には近藤健介外野手が8号2ランを放った。しかし、直後の4回守備から途中交代となった。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――栗原選手が復帰。「ずっと出られる状態」が条件だと話していたが。
「そこまでは上がっていない。自打球もあったからね。経験もあるし、名前があるだけで相手にとっても嫌なバッターの1人やと思うから」
――動いている姿を見て。
「打撲は大丈夫じゃないですか」
――9月に大きく活躍してほしい。
「それはもちろん。栗原に限らずね。期待して呼んでいますし、大爆発して美味しいところを持って行ってほしいです」
――柳田悠岐選手が2軍戦で復帰。
「きょう出るね」
――1軍への見通しというのは。
「本人とも電話で話しました。実戦から離れているので、すぐ(昇格)というのはない。2軍の遠征にも行きますよ」
――9月9日の日本ハム戦(エスコンフィールド)あたりには戻ってきていてほしい。
「出始めてから、そこはまた本人と話します。まあ、近藤もだいぶ守れるようになってきたので」
――ジーター・ダウンズ選手が登録抹消。
「8月に入ってなかなかね。真っすぐが弾けないので。足も速いけど後から行く選手ではないし、栗原がきて、(野村)勇や牧原(大成)も外せなくなった。スタメンは与えられないし、下でやった方がいいということです。課題はハッキリしているので」
――東北も含めた長い遠征。過ごし方というのは。
「めちゃくちゃ寝ていますね。あと外食が多くて胃腸が疲れています。きのうも全員はできんかったけど、コーチたちと行きました。きょうと明日は出ないです」
――重圧も大きい日々。寝られるのはいいこと。
「寝られへん日はない。侍の時もそうやった。胃腸にはくるけどね。2日くらい飯食べられへん時もあったし。現役の時も、どんな嫌なことがあっても寝られないことはなかった」
――中日・中田翔選手が現役引退。
「LINEがきました。山本浩二さんの(侍ジャパンの監督を務めていた)時から未来枠で呼ばれていて、僕の時は中心選手だった。筒香(嘉智)、(坂本)勇人、菊池(涼介)、あの辺がね。でも全部呼んだのは翔だけでしたね」
――2軍戦でアレクサンダー・アルメンタ投手が好投していた。
「7月の終わりに中継ぎはやらせてみたんです。チャンスは与えたんですけど、今年は見送ろうということになりました。候補的にはトップの方でしたよ」
上沢は「もう1イニングと思ったんですけど…」
●試合後
――栗原選手が先制打。
「いい活躍でしたね。最初のサードゴロ(初回2死の守備)ですよ。あれを(中村)晃がよく捕ってくれた。エラーがついていたら、タイムリーは生まれなかったと思いますよ。それくらい難しいハーフバウンドだったので、晃に感謝です」
――打線にも厚みが。
「そのために呼んでいますから」
――上沢投手が10勝目。
「もう1イニングと思ったんですけどね。球数も100球を超えていたし、次も投げると120球になるので」
――少し失点が続いていた藤井皓哉投手も、1回無失点に抑えた。
「北海道で打たれたアウトローは仕方ないし、この間も地方球場だったので。パ・リーグの本拠地にくれば違うだろうということで起用しましたけど」
――近藤選手が途中交代。
「左の脇腹です。明日は様子を見ます」
――ホームランの後?
「あれの前みたいです。すごいホームランでしたけどね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)