大台到達の中村晃に「何が起きるか」 柳田悠岐の実戦復帰にも言及…小久保監督コメント

戦況を見守る小久保監督【写真:古川剛伊】
戦況を見守る小久保監督【写真:古川剛伊】

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大関が誤算…5回6失点で4敗目

 ソフトバンクは26日、弘前・はるか夢球場での楽天戦に10-3で敗れた。4連敗となり、日本ハムとはゲーム差なしに迫られた。先発の大関友久投手は5回に満塁弾を浴びるなど、5回6失点(自責1)で今季4敗目を喫した。打線は中村晃外野手が2回に右前打を放つと、8回には右翼席への3号ソロを放ち、通算1500安打を達成した。この日取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

●試合前

――日本ハム戦が終わって。
「日本ハムだけじゃないですから。残り30試合をどうやって戦うか。それだけですよ」

――先発ローテはある程度決めている?
「決まっていないです。いいピッチャーからどんどん注ぎ込みます。先を見据えるんじゃなくて、一戦必勝でどんどん当てていく感じですね」

――日本ハム戦では山川穂高選手の前に申告敬遠が続くケースもあった。
「僕は逆に『よし』と思いますけどね。美味しいところで回ってくるわけですから。ただ、きょうは4番から外しています。あくまでも勝つことが目的なので。彼個人の思いもあるでしょうけど、一番力が出せるようにチームを作らないといけないので」

――上茶谷大河投手が昇格した。
「2軍で先発としていい感じだったし、プラスとして『ムードメーカーの役割もあるぞ』と伝えているので」

――ようやく1軍へ。
「戦力じゃなければ呼ばないので。こっちじゃ先発ではないですけど、中ロングになりますね」

――栗原陵矢選手について。
「『痛くても行く』と言っているので。きょうの2軍戦には予定通り出ると思います」

――何試合か出てからの1軍合流になる?
「制限なくやれるなら合流となるでしょうけどね。柳田(悠岐)も金曜日に出るのが決まったので。それ以降はまだ決まってないですけど、あとは近藤(健介)がどれくらい守れるかを考えて、DH限定でも呼ぶかどうかは今週中には話さないといけないですね」

――楽天先発は岸孝之投手。
「大ベテランですね。打たされないように。ここまで来たら相手より1点でも多くとって勝つ。シンプルなので」

――牧原大成選手が好調。
「彼の初球から行くスタイルが、今いいサイクルに入っているということでしょうね。迷いがあったら初球からはいけないので。整理して打席に入れている証拠でしょう」

2安打の谷川原に「途中からだといい当たりを…」

●試合後

――大関投手は5回6失点と崩れた。
「味方のミスがあって『踏ん張ってくれよ』と思っていたんですけど。きょうはあそこで勝負ありましたね。まあきょうは『晃おめでとう』ということで」

――中村選手が1500安打に到達。
「今年は代打専念でスタートして、1500本諦めるなよって話はしてきて。この世界は何が起きるか分からないっていうことを感じさせるシーズンというか、とにかく準備のたまものです」

――こういう展開でも集中力を切らさなかった。
「ホームランで決めるというのもね。おめでとうということです」

――上茶谷大河投手は今季初登板で1回無失点。
「まあラッキーなところもありましたけどね。谷川原(健太)も途中からだといい当たりを打ちますね。今チームの流れとしては踏ん張りどころですけど、残り29試合しかないので。悔いの残らない戦いを続けていくだけです」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)