前田悠は「第2先発で」 突き指の緒方は「折れていてもやると」…小久保監督コメント

有原が誤算…4回7失点で今季6敗目
ソフトバンクは16日、みずほPayPayドームで行われたロッテ戦に2-7で敗れた。先発の有原航平投手が4回7失点で今季6敗目。自身の連勝は「8」でストップした。打線は山川穂高内野手の19号ソロ、野村勇内野手の11号ソロで2点止まりだった。この日に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――緒方理貢選手が打撃周りから外れている。
「(15日の試合でのヘッドスライディングで)指を突いてる。(本人は)『(骨が)折れていてもやる』と言うので。やれるならやってもらえばいいです。きょうはバッティングはやらせていないです」
――5試合欠場中の周東佑京選手は?
「きょうはスタメンです。本人がいくと言うので。100(%)は厳しいかもしれないですけど、あいつの7、8割は他の選手の100より速いので」
――周東選手がいない間もチームは踏ん張っている。
「今年はずっとそんな感じなので。その時に出る選手が頑張っている。今年は(主力)全員が欠けたから。ピッチャーまで欠けていたら、そりゃ厳しかったでしょうけど」
――井上朋也選手は15日の試合、左翼で好守備を見せた。
「いいプレーをしましたね。松山(秀明2軍)監督も『石塚(綜一郎)と山本(恵大)が(外野で)使えるなら大丈夫です』と。守備は同じくらいですと。あの(前に)落ちそうな打球をアウトにして、結果的に三者凡退だったので。大きかったですね。きょうもスタメンです」
――左キラーとして期待する。
「あとは下(2軍)でレギュラークラスが控えているので。結果を残さないとと必死でしょう」
――今宮健太選手、栗原陵矢選手が2軍戦で出場を続けている。
「一応、明日までリハ(ビリ)みたいなので。その後の判断になりますね」
――映像も見ている?
「全打席見てますよ。(脇腹の)怖さはないんじゃないですか。健太は普通に見えますね。クリはどうですかね。守りでもミスが見えますし」
――昨日の試合もエラーがあった。
「悪送球もありましたね」
――脇腹を痛めると怖さがある?
「めっちゃ怖いですよ。(2000年の)日本シリーズでやって、オフが終わって、自主トレから立ち上げたので怖さはなかったけど、丸々3か月かかりましたからね。俺のリハは最初ゴルフだったので。オフだったから。ちょうど良かったですけどね。(脇腹を)やった時は動けなかったので。アホなことしたなと。練習しすぎだったので」
――登録抹消された山本選手の課題は。
「上(1軍)でちょこちょこ出だして、打てないコース、球種がはっきりして。そこを攻められて打てていなかったので。特に2ストライクアプローチが散々だった。そこが課題といえば課題じゃないですか? 2軍でわざわざ追い込まれろってわけじゃないですけど。みんな通る道なので。(試合に)出たらバレます」
――2軍とは2ストライクアプローチも違う。
「(2軍の投手は)精度も低いし、キレも悪いので。投げた瞬間にボールとわかるけど、上はそこから落ちたり曲がったりするので。全然違いますよ。ファームであれだけ打って楽しみにしていたから、しばらく使いましたけどね。ただ反対方向にも打てますし、チャンスでもアプローチがバタバタしないので。いいところは見えましたね」
2回途中で交代の周東は「やめておこうかと」
●試合後
――有原投手が苦しんだ。
「自責点的にはね(自責3)。野手が足を引っ張った形なので。次が大事です」
――周東選手が2回を終えて途中交代した。
「ちょっと無理して出ているし、あの展開になったので。(柳町)達か佑京かでスタメンを考えていたので」
――本人が無理ですと伝えたわけではない?
「じゃないです。元々スタメンは本人の意向でしたし、本来は止めたいところなので。本人がいくと言う中でのスタメンだったので、やめておこうかということです」
――前田悠伍投手が再登録された。
「期間限定にはなると思うんですけど。ファームで投げさせるにも、今のところ登板が決まってない状況なので。それなら第2先発みたいな形で。登板が確定したらファームで調整登板させます。大津(亮介)の枠が空いたところをどう使うかというところで、倉野(信次投手)コーチから提案があったので」
――きょうも登板があるかと。
「あの展開じゃドラ1は投げさせられないですね」
――野村勇選手はキャリアハイの11号。
「あんなアウトコースの難しいボールをね。あとは谷川原(健太)も第3捕手として今組む先発投手がいない中で、途中から出て2安打で、盗塁も刺してね。ものすごく輝いていましたね」
――山川選手は2戦連発。
「こんなゲームでもタイトルホルダーはね。こういうのが大事なので」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)