今宮&栗原の仕上がりには「ビックリした」
ソフトバンクの2軍は12日、ウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(タマスタ筑後)に7-2で勝利した。この試合では脇腹を痛めていた今宮健太内野手と、栗原陵矢内野手が復帰。今宮は犠飛で打点を挙げ、1安打1打点を記録した。
先発の上茶谷大河投手は6回を投げ、4安打2失点と好投。その後は又吉克樹投手、浜口遥大投手、川口冬弥投手がそれぞれ1イニングを無失点で繋いだ。打線は10安打7得点。途中出場の山下恭吾内野手が6回に2点適時打を放ったほか、石塚綜一郎捕手、笹川吉康外野手らも打点を記録した。
試合後、松山秀明2軍監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。
――相手先発は、くふうハヤテに派遣されている大竹風雅投手。
「初回だけちょっとバタつきましたけど、なかなか点を取れなかった。やっぱり彼の球威がある真っすぐとか、変化球も低めに来ていたし。いいピッチングをされましたね」
――今宮選手と栗原選手が復帰した。
「彼らにとっては1か月、2か月ぶりの試合なんですけど、思った以上に順応できていましたね。ビックリしました」
――思い切りスイングを仕掛けていた。
「振れているし、健太には結果も出ましたからね。(2軍の勝利に)こんなに貢献してくれると助かります」
――2人は、結果を残して1軍にいかないといけないと言っていた。若い選手にも刺激になるのでは?
「健太だったらチャンスで最低限、犠牲フライを打つとか。簡単そうで難しいことですからね。彼らはそれを簡単にこなしていくというか。みんながそれぐらいできるように、見習っていくべきもの。若い選手の良い勉強になりますね」
――初回の雰囲気を見ていると締まった空気を感じた。
「締まるでしょうね。ゴールデングラブ賞を取った2人ですから。僕も見ていて感じましたよ。上手くて当たり前ですからね。彼らの雰囲気や、守っている時の声の掛け方。そこはちょっと違いますよね。重みがあるので」
1軍は首位攻防戦で3連勝「若い選手はチャンス」
――ホセ・オスーナ選手は4三振デビュー。
「真っすぐをファウルにしていた。あれを仕留めていればよかったですけど。あとは変化球の対応ですね。いい勉強になったんじゃないですか」
――マルコ・シモン選手と入れ替わるような形で2軍に合流した。
「彼らも2軍は今回が初めてですからね。2軍のピッチャーたちのレベルがこれぐらいだということを、体で知ることもプラスになる。自分たちの課題はできたわけですから。それをしっかりとこなしていくことじゃないですか。明確に見えたと思いますよ」
――又吉投手は中継ぎでの登板。配置転換の意味も?
「配置転換というか、中継ぎでも2、3イニング投げていれば。先発もやっていましたから(どちらでも対応できる)。1軍のピッチャーに割り込んでいくためにも、先発と中継ぎができれば彼にもチャンスがあると思うので。チームとしても、(可能性を)見ていけたら」
――本当にどちらでもいけるということですね。
「そこは本当にストイックにチャンスを少しでも広げていきたいという思いもあると思うので」
――上茶谷投手はボールも走っていたが、課題も見えた。
「最初、ボールはキレがあるなと思いましたけどね。60球ぐらいからかな、少ししんどそうでしたね。中継ぎでずっとやっていたので、これからの課題というか。それでも、いいボールは投げられていたと思いますよ」
――野手陣も秋広選手や石塚選手など、アピールの気持ちが伝わってくる。
「今は若い選手にとって、すごくチャンス。自分たちと一緒にやっていた選手が1軍の試合に出ているわけですから。それをテレビで見て悔しくなかったらおかしいですよね。1軍の首位攻防戦で、テレビの中に一緒にやっている選手が映っているわけですから。自分たちも割り込んでいけるチャンスがあるということですよ。どうやったら1軍に近づいていけるのかを貪欲に、冷静に考えながらアピールしていくことが大事です」
――1軍は日本ハム戦に3連勝。あそこにいたいと思うのが選手としては当然の気持ち。
「当然あそこでやるのがみんなの目標なので。でも思っているだけじゃいけない。自分たちが何をすべきかっていうことをしっかりと考えて、自分が何をすればあのステージにいけるのか。冷静に自己分析して、努力していってほしいです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)