痛恨の満塁弾浴びた松本晴に小久保監督「逆に伸びしろある」…欠場の牧原大成にも言及

わずか3安打で零封負け…満塁被弾の松本晴は3敗目

小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

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 ソフトバンクは10日、京セラドームでのオリックス戦に0-4で敗れ、連勝は4でストップした。この日「9番・二塁」で初スタメンを果たした庄子雄大内野手が3回、プロ初安打となる中前打をマーク。ここから2死満塁と好機が広がったが、後続が続かなかった。

 先発の松本晴投手は5回まで走者を背負いながら無失点にしのいできたが、6回1死満塁で紅林に痛恨の満塁弾を浴びて一挙4失点。打線も最後まで得点を奪うことができず、零封負けを喫した。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

――打線が3安打では厳しい。
「2、3回でやっぱりね。(オリックス先発の)東が久々の先発で、前回は1軍で2回途中ノックアウトされていたわけですから。そういうところで2、3回のチャンスで点が入らなかった。そこじゃないですか」

――庄子選手は初ヒットに初盗塁もマーク。
「初エラーもね。プロ野球選手になったという感じですね」

――しっかりとアピールはできた。
「そこまで大チャンスのピッチャーではなかったので」

――松本晴投手は粘り強く投げていたが。
「打たれたのはしょうがないんじゃないですか。頓宮よりは2三振を奪っている(紅林と勝負)というところで。打った方をほめるしかないんじゃないですか。ただ、これからローテを守っていくピッチャーになるためには、それより前の(西野の)バント。三塁で刺しにいこうとせず、あれを普通に一塁に投げているようじゃ、なかなか勝ち星は増えないので。やっぱり自らの守備で助ける投手というのは勝てますし。常に投げた後には三塁側に早く降りて、サードで刺すんだという意識があれば、幅が広がるというか。逆に言えば伸びしろがありますね」

――中6日の登板だった。
「途中で球威が落ちたけど、前回もそうだったので。あの回で降板させるつもりではいたんですけど、点を取られるまでは我慢しようと。フィールディングは大事だと気付いてくれれば、大きく育つんじゃないですかね」

――9日に試合で左肘付近に死球を受け、この日は欠場した牧原大成選手の状態は。
「とりあえず毎日(様子を)見ながら。ダメなら(チームを)離れるし、いけるならベンチに残るということです」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)