近藤健介に起きていた“異変”「キャンプ終盤から…」 激震の登録抹消、本人が語っていた現状

近藤健介【写真:冨田成美】
近藤健介【写真:冨田成美】

昨季シーズンMVPの「現役最強打者」が登録抹消

 開幕3連敗と苦しんでいるホークスに、さらなる激震が走った。昨季はシーズンMVPに輝き、「現役最強打者」として打線の中核を担ってきた近藤健介外野手が31日、出場選手登録を抹消された。腰の痛みを抱えながらも出場を続けてきた中で、確かに起きていた“異変”。本人が語っていた「覚悟」とは――。

「腰の痛みは(今春)キャンプの終盤くらいからありました。試合に出られる状態であれば準備をしたいですし、チームに迷惑がかかるのなら出ないですし。143試合に出たいので。開幕戦が特別というよりは、143試合に出るための1試合という感じですかね。試合に出ながら、なんとか付き合っていくしかないと思っています」

 近藤がこう口にしたのは、シーズン開幕を2日前に控えた26日のことだった。開幕前ラストとなった21~23日のオープン戦3試合は欠場。小久保裕紀監督は「目標はレギュラーシーズンの全試合出場。オープン戦は関係ないので。1シーズンを戦うため、今やる必要はないでしょうということです」と説明していた。

開幕2戦目後、球場を後にする際の後ろ姿が…

 28日、ロッテとの開幕戦には「2番・右翼」で先発。29日の開幕2戦目では今季初安打を含む3安打と固め打ちし、格の違いを見せつけていた。試合後には「きょうは良かったかなと思います。打撃の状態ははまだまだこれから上がってくればいいんじゃないかなと思います」。時折笑みを浮かべていたが、この時すでに“異変”は生じていた。

 囲み取材を終え、ドームを後にする際の歩き方は普段とはあからさまに違っていた。腰の状態について「まあまあ……やりながらって感じです」と語っていたものの、足を引きずるようにして帰路に就く後ろ姿は、相当つらそうな様子だった。

 30日の試合前にも、離脱を予感させる光景があった。右翼の守備練習を回避し、外野沿いで軽いダッシュを繰り返すなど別メニューで調整。そして練習の合間には小久保監督と2人で話し込む場面もみられていた。

「監督から『大丈夫か?』っていう感じで聞かれたので、『大丈夫です』と答えただけです」

グラウンドで話す小久保裕紀監督(左)と近藤健介【写真:冨田成美】
グラウンドで話す小久保裕紀監督(左)と近藤健介【写真:冨田成美】

 開幕から2試合続けて右翼で先発していたが、30日の試合はDHで先発。この日も9回に意地の中前打を放ってみせたものの、体は限界だった。試合後は報道陣の前に姿を見せることなく、球場を後にしていた。

 昨季届かなかった“悲願”を叶えるため、近藤の存在が必要不可欠であることは間違いない。栗原陵矢内野手も右脇腹痛で戦列を離れているだけに、近藤の一日も早い復帰をただ願うばかりだ。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)