ドジャース見ながら“2000年会” 個性が爆発「俺メジャー興味ない」…大物ぶったのは誰?

福岡市内で開催された「2000年会」【写真提供:渡邉陸選手】
福岡市内で開催された「2000年会」【写真提供:渡邉陸選手】

日本ハムの水谷瞬&吉田賢吾も参加…“幹事”から連絡「ご飯行こう」

 やたらと1人に“当たり”が強いらしい。個性あふれる2000年会が、福岡市内で開催された。前田純投手、木村光投手、松本晴投手、渡邉陸捕手、中村宣聖3軍担当兼3軍サブマネジャー、日本ハムから水谷瞬外野手と吉田賢吾捕手が参加。合計7人で、焼き鳥を食べながらテレビでドジャース戦を眺めていた。

 結果的に“幹事”となったのは、渡邉だった。「最初にジェシー(水谷)に『ご飯行こう』って連絡して、吉田にも言いました。そしたら他の人も呼ぼうかってなって、晴、マエジュン、光も来た感じですね。西尾(歩真)とか重松(凱人)も誘おうとしたんですけどね」。昨年、トレードで西武に移籍した野村大樹内野手にもテレビ電話を繋ぎ、近況報告で盛り上がった。春季キャンプでも開催された2000年会。元同僚ではあるが、球団の垣根を越えて福岡でも実現した。

 渡邉は、球場でやるべきことを終わらせてから急いでお店に向かった。定刻よりも5分の“遅刻”で、すでに全員が出揃っていた。テレビに映っていたのは、東京ドームで行われたドジャースと巨人の試合。大谷翔平投手が、2ランを放ったシーンも7人で食い入るように見つめていた。「ジェシーがめっちゃメジャー好きじゃないですか。晴もマエジュンもけっこう知っているので、めっちゃ盛り上がっていましたね」と明かす。

 個性豊かな2000年組。どんなパワーバランスなのか、渡邉に聞いてみた。

「マエジュンもああ見えて意外と口数が多いし、晴とやたらボケますね。おしゃべりな人ばっかりなので。吉田には、基本みんな当たり強いっすね。吉田は光とマエジュンに強いです。ジェシーはツッコミ系ですかね」

 松本晴も「マジで楽しかったです。定期的にやりたいです」と振り返る。木村光から「この日、空いてる?」とスケジュールを聞かれ、誘われた。「ファイターズの話も聞けましたし、面白かったです」。印象に残っているのは、吉田が大口を叩いていたことだという。

「賢吾はひたすら“ビッグマウス”なんですよ。『うわ、5割切ってもうた』『4割7分かあ』って一生、擦ってました。ドジャース戦が映っていて、ジェシーも好きだから見るじゃないですか。『うわえぐいな』とか言っていたら、そしたらまた賢吾が『俺メジャー興味ないから』みたいな(笑)。周りはもう完全に『もうええって』ですよ」

 ホークスと日本ハムの3連戦が終わった16日、吉田はオープン戦打率.471だった。渡邉も「『4割ちょっとくらいの方が現実的か。なあ?』とか言っていましたね」と笑顔で話す。2打数1安打でも、20打数10安打でも、表記は5割になる。「現実的」という言葉を使いながら、自らの好調ぶりを話題に挙げていたようだ。

 ボケキャラという口コミが、意外にも思えた前田純。本人に聞くと「お笑いが好きなので、晴と2人でそのノリをしていました。でも、みんな知らないので『何してんの?』って感じ」と照れ笑いする。松本晴と一緒に、劇場まで漫才を見にいった経験もあるといい「どのコンビが好きとかではなくて、芸人さんは全体的に好きです」と明かした。

 松本晴は「光は、キャンプの時は一発ギャグ2連発、3連発させていたんですけど『今回は無理』『マジで無理』って断られました」と爆笑。グラウンドではポジションを争うライバルだが「めちゃくちゃ仲良いですね」と口を揃える。1軍の勝利に貢献する選手が、1人でも多く生まれてほしい。

(竹村岳 / Gaku Takemura)