バス出発2分前…大慌ての正木「やばいやばい」 板東の開いたリュック、記者が見た素顔

正木智也(左)と板東湧梧【写真:冨田成美】
正木智也(左)と板東湧梧【写真:冨田成美】

 キャンプも終了し、いよいよ開幕へ向けたサバイバルが本格化してきました。そんな中、鷹フルでは「記者が見た素顔」と題して選手の素顔を紹介します。上茶谷大河投手と今宮健太内野手のリハビリでの珍場面に、バスに乗り遅れそうになったのは……。濃厚な6本をご覧ください。

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宮崎最終日となった3月2日。ロッテ戦が終わると、ホワイトボードに「16時10分」とバスの出発時刻が記されていた。試合に出なかった選手は時間に余裕があり、土にまみれた選手はシャワーも浴びる。当然1人1人の事情はあれど、誰が最後になるのか。少しばかり注目して見守っていた。出発時刻2分前。「やばいやばい、またギリギリや」。小走りで球場を後にしたのは、正木智也外野手だった。

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筑後のファーム施設での一コマ。リハビリ組で調整を続けている今宮健太内野手が、ウォーミングアップを終えて休憩を取っていた上茶谷大河投手に「もう終わりか? 早くね?」と笑顔でチクリ。先輩からの一言に焦ったのか、右腕は「まだまだこれからっす! からのーからのー! こっから追い込むっすよ」と早口でまくし立てた。“宣言”通り、上茶谷はしっかりとリハビリメニューをこなしていた。

3月6日、ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」へ撮影に行った。この日は2軍本隊が関西遠征へ移動する日で、練習を終えた選手たちはスーツ姿で筑後船小屋駅に向かった。板東湧梧投手が現れると、背負っていたリュックが少し開いており、中身のプロテインが顔を覗かせていた。「開いていますよ」と声をかけると、「閉まらないんです」。いつもの爽やかな笑顔で返事をくれた。

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ホークス担当になったのをきっかけにスペイン語を少し勉強し始めた記者。ダリオ・サルディ投手に“先生”を頼むと快諾してくれた。キャンプの全体練習が終わった午後、サルディに「Buenos dias(おはようございます)」と覚えたてのスペイン語で挨拶をすると、「No! Buenas tardes!(こんにちは)」と訂正が。続けて「今、午後!」と厳しい指導が入った。

澤柳亮太郎投手は、昨年9月にトミー・ジョン手術を受けた。キャッチボールを再開し、「今日は調子良かったです」と投げられる喜びを噛み締めているところだ。「靭帯を移植したわけで、まだ固さはありますね。本当に毎日、肘と“相談”です。語り合っています」。目が覚めれば腕を曲げ、動くのかどうか確認する。右肘との“仲”も「深くなっていますよ」と話してくれた。

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3月4日、5日はヤクルトとのオープン戦(みずほPayPayドーム)。牧原巧汰捕手が1軍に参加していた。とらえたのは、同期入団で同学年、井上朋也内野手とのツーショット。練習中も顔を合わせれば、他愛もない会話を交わしていた。関係性を聞いてみると「仲悪いっす」と口を揃えた。息ぴったりの返事だった。

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(鷹フル編集部)