「打った方が立派」なぜ2失点でも松本晴を高評価? 小久保監督が語るローテ入り候補

小久保裕紀監督【写真:冨田成美】
小久保裕紀監督【写真:冨田成美】

リチャード2安打1打点、石塚はソロ…若手野手アピールに「良かった」

 ソフトバンクは4日、ヤクルトとのオープン戦(みずほPayPayドーム)に3-4で敗れた。先発の松本晴投手は3回3安打2失点5奪三振、2番手の前田純投手は3回無安打無失点5奪三振と、開幕ローテを争う両左腕がそれぞれ好投した。打線では春季キャンプをS組で調整した柳田悠岐外野手、山川穂高内野手、近藤健介外野手、周東佑京内野手がそろってスタメン出場。リチャード内野手が2安打1打点、石塚綜一郎捕手がソロを放つなど、若手も活躍した。小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

●試合前練習

——選手用の通路がリニューアルされた。
「偉大な先輩がいたから、今があることを感じてもらえれば」

——小久保監督も登場していた。
「おったね。生卵をぶつけられた時にバスにおったの、俺だけやからね」

——監督の隣には「僕は野球の実力はないけど、練習を嫌いにならない実力はある」と書かれていました。
「あれ俺の言葉かな? どこで言ったんかな? 記憶にないけど。絶対言ってないよな(笑)。まあ、不器用だけど継続できる力が強みだとは思っていたけど」

——今日からS組が出場する。打順は?
「決まっていますよ。周東はスタメン。今日は無理させて(出場させる)とかではないので」

——野球日本代表「侍ジャパン」に選出された4選手は、ZOZOマリンでのロッテ戦で合流する?
「しますよ。金曜日(7日)は休みにしてるので土曜(8日)から。廣瀬(隆太内野手)は来ないです」

——野村勇内野手が合流。
「守備と走塁はトップクラスやからね。(開幕1軍メンバーで)二遊間は4人を想定しているので。でも来週から(川瀬)晃(内野手)が帰ってくるし、今宮(健太内野手)も帰ってきたらどうするのって感じですけど。とりあえず勇を呼んだ形です。川瀬、今宮が帰ってきたら6人。それは1軍では抱えないですよ」

——村田賢一投手は2軍に合流。
「正式に2軍ですね。去年より出力は上がっていましたけど。球を動かしながらってピッチャーですけど、何かもう1つ見つけないと厳しいでしょうね」

●試合後

——松本晴投手は初回に失点したものの、徐々にいい内容を見せた。
「真っすぐはいい球がいっていましたね。初球(初回無死)、あんな球を弾き返されたのは打った方が立派です」

——前田純投手は5奪三振。
「真っすぐが去年よりも速くなっている。自主トレで和田ともやっていたと思うので」

——2人とも、空振りを取れるという良さが出た。
「全然タイプは違うんですけどね。純はスピードガンよりも速く見えます」

——前田純投手はクイックを使うなど、工夫も見せていた。
「それも含めて投球術を持っている投手です」

——S組も出場し、周東選手には安打も生まれた。
「(開幕までに必要な)打席数は聞いているので。開幕まで、一任します」

——近藤選手が初回、右翼守備で補殺。
「いきなり刺しましたね。聞いたら、200試合くらい守ったことあると言っていたので、心配はしていないです」

——石塚選手も8回にソロ本塁打。
「2ボールからの取りにくる真っすぐやったね。リチャードもいいところで打ったし、良かったと思います」

——ロベルト・オスナ投手が登板予定だと聞いていた。
「試合前に話したら『やめておこう』となったので。またどこかで投げます」

——打順はまだコーチ陣に任せて決められている?
「そうです」

——前田悠伍投手が登板したのは、中継ぎで競争していく方針?
「あしたからファームです。ドームで1回投げさせておこう、と。開幕ローテ(の争い)からは外れます」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)