――S組の導入に手ごたえは?
「本人たちにヒアリングしたら、やっぱり当然でしょうけど、自分たちでできる選手たちなので。有意義な時間を過ごすことができたという人がほぼ全員でしたし。そこに笹川(隆4軍内野守備走塁)コーチがついてくれたのも一つ大きなことだったし。その中でやっぱり現場からすると実際に若い選手を見られる時間が長かったっていうのはプラスでしかなかったので。城島(健司)CBOとも話しましたけど、来年以降も継続的に導入することでいいのかなと思いますね」
――印象に残った選手は?
「個人名は挙げません。熾烈な争いをしている中なので、監督が1人の名前を出すことで邪魔することになるので」
――若手の競争をどう見ていた?
「実際に3月4日からオープン戦で、そこからは結果を問われる時期に入ってきます。その中で今年のスローガンであるプロフェッショナルスピリット、各個人がピースになっていこうという中で、役割を決めるのは我々首脳陣なので。例えばで言うと外野の守備固めを誰にするかとか、内野のサブは誰なのかとか。今全部シミュレーションをしているので。そこにはまってくる選手は誰か、という見極めはこれからしますし、ある程度頭から行く選手と、そうではない選手との構想というのはコーチに伝えているので。その中の限られた枠を争ってもらうということになりますね」
――選手に期待したいことは?
「キャッチャーはピッチャーによってかなり回そうと思っているので。これから実戦に入るので。その中でピッチャーが感じることもあるでしょうし。ピッチャーの要望に全てこたえられるわけじゃないとは思うんですけど、一定の参考にはなるかなと思いますし。そういうことでお互いに、何度も言いますけど、ピッチャーとキャッチャーで信頼関係が築けない限りはチームとしては。そこがすべてだと思うので。その作業にこれから入っていきますね」
――ファンへのメッセージを。
「2025年型のホークス。大きく変わるところはキャッチャーのところだと思うんですけど。あとはDHタイプの外国人の補強がないということは、そこに入ってくる選手もいるわけですから。そういうところも楽しみにしてもらいたいし。福岡に帰って元気な姿でファンの皆様にプレーを見てもらえることを楽しみにしています」
(練習試合後の囲み)
――野手陣のアピールが目立った。
「今日のような活躍が続くと本気で悩みますね」
――笹川吉康外野手は3安打をマーク。
「そうですね。まあ、柳町(達外野手)もヒットは出ていなかったけど、フォアボールはちゃんと取れていたので」
――廣瀬隆太内野手も本塁打を放つなどアピールした。
「侍があるので。試合間隔が空いたらかわいそうなので。チームを代表していくので。今日は場所を作ったということです。守備ではミスがありましたけど、あのホームランは狙った真っすぐをしっかりと弾き返していたし。バッティングはよかったと思いますね」
――去年は終盤苦しんでいた。
「現実問題、セカンドには牧原(大成内野手)がいますし、(ジーター)ダウンズ(内野手)もいるしね。なかなか打席数を与えられない中で、ずっと今年(のキャンプ)はB組でやらせていたんですけど」
――見極めのリミットは。
「最後の1週間は本番モードみたいなイメージではいますけどね」
――張投手の印象は?
「めちゃくちゃ楽しみなピッチャーだと思いますよ。投げっぷりも親交のある郭源治さんみたいで。体の使い方も。ピッチングを見た時、最初にそれを感じたので」
――捕手についてはコメントをしないと一貫している。オープン戦についても変わらない?
「もちろんです。余計なことは言いません」
――組む捕手については投手に要望も聞いていく?
「もちろん意見は聞きますけど、全部尊重してあげられるかどうかは別問題なんですけど。枠の問題もあるので。投手が4人違うことを言って、捕手を4人登録できるわけではないので。そういうことは不可能ですから」
――4日からも今のA組メンバーは変わらない?
「海野(隆司捕手)は行くじゃないですか。牧原巧汰(捕手)が体験入学します。4日、5日と」