宮崎で行われている春季キャンプも手締めが終わり、いよいよ本格的な実戦が続いていきます。ハードな練習を行う選手たちを応援するため、連日多くのファンが足を運んでいます。シーズン中には見ることのできない貴重な瞬間も多く、記憶だけでなく“記録”に残すため、スタンドの至る所から聞こえてくるシャッター音。今回は鷹フルのカメラマン・冨田成美が選手たちに「写真を撮ってもらいたいタイミング」について調査しました。“撮影者目線”で選手の本音に迫ります。
〇正木智也選手
──カメラマンやファンから撮ってもらいたい角度や瞬間などはありますか?
「あー、左側。左側の横顔です」
──いつも左側から撮ってほしい?
「なんでもいいですけど(笑)」
──左のほうが盛れる?
「はい、盛れますね。どちらかというと右より左ですね」
〇周東佑京選手
──野球選手としてあまり撮られたくないシーンはありますか?
「撮られたくないシーン……。あ、僕は走っている写真が多いので、走っている写真はもう飽きました(笑)」
──嫌というより飽きた?
「飽きるっす。だってずっと同じ写真しかないから『みんないいな~』って。打っているところとか守備とかいいな~って思いながら(笑)」
──カメラマンとしては、走っているかっこいい写真を撮りたくてレンズを向けていました。
「たしかにですね。ファンの方が見たいのはそこですよね」
──他のシーンもプラスで撮ってほしい?
「はい、あったらいいですね」
〇川口冬弥投手
──カメラマンやファンから撮ってもらいたい角度はありますか?
「えー、分からないです」
──投げていて『この瞬間撮らないで』と思うタイミングは?
「リリースの瞬間ですね」
──リリース以外だったらなんでもいい?
「はい! リリースは絶対ダメ!(笑) 投げ終わりとかカッコいいです。一丁前な顔してると思います。あとは足を上げたときとか」
〇廣瀬隆太選手
──メディアやファンの方から撮影されているときの意識はありますか?
「撮られているだろうなとは思うんですけど、見てはいないです」
──普段SNSなどで確認したりは?
「見ないですね。どんな写真を撮られているのかはわからないです」
──カメラマンやファンの方から撮ってもらいたい瞬間は?
「とりあえずインパクトじゃないですか?」
──インパクトの瞬間がかっこいい?
「難しいじゃないですか? インパクトの瞬間って」
〇笹川吉康選手
──普段たくさんの写真を撮られますが、撮ってほしい角度などありますか?
「ないですね」
──どういうシーンを撮られるのが嬉しいですか?
「必死な顔ですね」
──笑顔より一生懸命やっているところ?
「はい」
(冨田成美 / Narumi Tomita)