小久保監督がルーキー2人を称賛 育成捕手をB組から抜擢の“狙い”「座らせたかった」

オリックス戦の指揮を執った小久保裕紀監督【写真:冨田成美】
オリックス戦の指揮を執った小久保裕紀監督【写真:冨田成美】

オリックス戦に12安打7得点で快勝…先発した上沢直之が2回無失点

 ソフトバンクは22日、オリックスとのオープン戦(アイビースタジアム)に、7-0で快勝した。先発の上沢直之投手が2イニングを投げ、走者を許さないパーフェクト投球。7人の投手の継投で、オリックス打線を3安打に抑えた。打っては、ジーター・ダウンズ内野手が初回に先頭打者本塁打、栗原陵矢内野手と川村友斗外野手がマルチ安打の活躍、ドラフト2位ルーキーの庄子雄大内野手も右前打を記録した。今季初の対外試合を終え、取材に応じた小久保裕紀監督のコメントは以下のとおり。

――ダウンズが1発。
「ホームランはあれやけど、次の打席もちゃんとフォアボールを選んでというところも彼の良いところなのでね。見送り三振とフォアボールは、彼は紙一重なんで」

――ダウンズは走塁もよかった?
「走塁はダウンズもそうですけど、全体的によかったですね。一番は緒方(8回1死一塁から代走として出場し、二盗を決めた)。あの場面で、あのクイックで、あのカウントでフォークがあるっていうところでスタートが切れるところは、ああいう狙いで出している代走でああいう意識の中で成功を収めるというのは非常に評価ができますね」

――庄子選手の打席はどうでしたか?
「初打席でヒットはなかなか出ないですからね。自信にしてくれればいいと思いますけどね。やっと打球速度がプロの1軍レベルに近づいてきましたね」

――笹川選手と川村選手はマルチ安打。
「打線は全体的に良かったです。ピッチャーも良かったけど」

――上沢投手が先発。
「まだまだ真っすぐは上がってくるでしょうし、移籍初登板で結果は問わないとはいえ、しっかり自分の思うボールが変化球を含めて投げられたのであれば、いいスタートが切れたんじゃないですか」

――東浜投手は投球はどう見ましたか?
「巨も良かったと思いますよ」

――育成ドラフト3位の新人、大友選手はどういう期待を込めてAに呼んだ?
「座らせたかったんですけどね。せっかく来たのであれば1打席はっていう思いでした。打ちたい気持ちを我慢して、フォアボールを選んだところは良かったですよね。打つ方も期待されている選手なので」

――佐藤直樹選手は右前打。内容が良かった。
「あのバッティングは去年からファームではずっと続けてきていて。ファームでは3割2、3分打っているわけですから。それであのカウントでアウトになれない(8回)1死一、三塁からスチールを決めるところ。(相手捕手も)投げてこないでしょうけど、行ってくれたらいいなと思っていたところだったので」

――栗原選手の落ち着き具合。
「S組が入ったら、どこ(何番)打つかは知らないんで」

――杉山投手も田浦投手も落ち着いた投球だった。
「杉山はちょっと代表のピッチャーみたいな感じでしたね」

――リチャード選手の打席内容は?
「内容は悪くないんじゃないですか」

(飯田航平 / Kohei Iida)