味わった野球の“怖さ”「ずっと頭に残る」 正捕手争い加熱…海野隆司が乗り越えたい不安

甲斐拓也の移籍は「寂しいですけど」…やってきた最大のチャンス
リニューアルした「鷹フルリレーインタビュー」。今回は、海野隆司選手にお話を聞かせていただきました。正捕手争いの中で語った胸中。「頭が腐るくらい見る」と、オフシーズンの過ごし方の一部を明かしました。今宮健太選手から学んだこと、自身が抱く理想の“捕手像”など、話題は多岐に渡ります。6年目を迎えた27歳の固い決意をお届けします。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
甲斐拓也捕手が、FA権を行使して巨人に移籍した。1つしかない「扇の要」を掴もうと、全員が目の色を変えて取り組んでいる。海野も「寂しいですけど、チャンスだと思いました。勝って評価されるポジションですから、1番は試合に勝つこと」と受け止めていた。春季キャンプも第3クールに突入し「雰囲気ですか? そのままですね。競争です。勝負の2月だし、3月もそうです。そこを意識しないことはないです」と、静かに闘志を燃やす。
谷川原健太捕手、渡邉陸捕手ら、ライバルは多い。それぞれが競争を勝ち抜くために、自分自身の“色”を見つめ直しているところだ。海野は、今春キャンプで重点を置くポイントについて「バッティングは、去年ちょっと良くなさすぎたので。その中で去年の秋から、形自体はそこまで自分の中で変えることはないと思った。とにかく量を今宮さんの自主トレを振らせてもらったので。バッティングの方は、1番練習したところです」と明かす。昨シーズン打率.173、打撃面の改善が最大の課題だ。
(竹村岳 / Gaku Takemura)