周東佑京の“育児論”「僕は結構厳しい」…愛妻もフォロー 明かした「中村晃家」との焼き肉

トークショーに登場した周東佑京【写真:長濱幸治】
トークショーに登場した周東佑京【写真:長濱幸治】

トークショーに参加した周東「運動不足を解消したい“おっさん”」

 年明け早々の3日、周東佑京内野手が家族ぐるみで食事をともにしたのが中村晃外野手だった。「晃さんが僕に会いたいんでしょうね、相当」。選手会長が口にしたのは、今季18年目を迎えるベテランの明らかな“変化”だった。

 26日、福岡市内の商業施設で医療機器メーカー「コラントッテ(Colantotte)」のトークショーに参加した周東の口は滑らかだった。「晃さんはシーズン中、練習日とかたまに外野を守ってますね。めっちゃたまに、です。なんか運動不足を解消したい“おっさん”みたいな感じで走ってますね」。そんな軽口が飛び出すのも、2人の関係性ゆえだ。

 3日に焼き肉店で開かれた食事会。中村晃は妻とともに、昨年9月に誕生した長男も連れてきたという。「晃さんから誘っていただきました」。野球の話はあまりせず、プライベートの時間を楽しんだ中で、周東が感じたのは先輩の変化だった。

「お子さんができて大変そうですけど、めちゃくちゃ溺愛されてますね」。グラウンドでは“レフティースナイパー”の異名通り、鋭い眼光を見せる中村晃だが、家族の前で見せるのは柔和な笑顔ばかりだった。

 周東自身も昨年3月に長女を授かるなど、2人の子どもを持つ父親だ。“先輩パパ”として中村晃に子育てのアドバイスを送ったのかと問われると「そんなのはないです」とにやり。2歳の長男の“脚力”については「僕と比べれば遅いですけどね」と笑い飛ばしたが、明かしてくれたのが“周東流育児論”だった。

「僕は結構厳しいです。甘やかしすぎない。ダメなことはちゃんとダメと言って、あまり“親ばか”にならないようにしています。僕がちょっと怒ったら、妻がフォローに入ったり。逆もそうですし、夫婦がお互いを見ながらって感じです」

 周東は以前、「野球をやっているところは見せたいですね。子どもが覚えてくれるまでは現役をやりたいなと思いますし、自慢できる父親でありたいです」と口にしたことがある。家族の存在はやはり自らの力になる。

 昨年の日本シリーズ直後にメスを入れた左膝の回復具合は順調だ。現在はベースランニングやノックも再開している。「まだ100%ではないですけど、開幕に間に合わないことが一番ダメなので。焦りはないですよ」と前向きに進んでいる。

 トークショーの最後には今年の目標として「健康第一」の文字を色紙にしたためた。「何もできないっす。健康じゃなかったら」。新年早々、先輩との会話で気持ちを新たにした28歳が父として、そして選手会長として、今年こそ1年間走り抜ける。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)