柳田悠岐「あとちょっとしか野球やらない」 憧れの人に珍Tシャツ…自主トレで語った全て

カメラの前でポーズを決める柳田悠岐【写真: 飯田航平】
カメラの前でポーズを決める柳田悠岐【写真: 飯田航平】

大分県佐伯市での自主トレは3年連続

 柳田悠岐外野手が22日、大分県佐伯市で自主トレを公開した。自主トレのテーマは「強い体と動ける体」と話し、ノックや打撃練習で汗を流した。午後から行われたフリー打撃では、場外弾を放つなど順調な調整をアピール。今季は7年契約の6年目になる。「あとちょっとしか野球やらない」と語るなど、柳田のコメント全文は以下の通り。

――ここまでの仕上がり具合は?
「順調に来ています」

――佐伯市の魅力。どういった部分に惹かれている?
「環境も素晴らしいですし、食べる物もおいしいですし、気温も温かいので。素晴らしい環境で練習をやらせていただいて感謝しています」

――自主トレのテーマ。
「強い体と動ける体というか。そういうのを意識してやっています」

――怪我への向き合い方が変化した?
「もちろん怪我しないのが一番ですけど。パフォーマンスを 落として、怪我にビビってっていうのもダメだと思うので。怪我にビビらず、自分を追い込んでしっかりやっていきたいなと思っています」

――追い込み具合。
「トレーニングをしっかり朝やって、そこがメインというか。はい、やってます」

――今年はチーム最年長。
「僕もあとちょっとしか多分野球やらないと思うんで。残りの野球の人生を、なんて言うんですかね。なんて言うんやろ。日本語むずいな。それを楽しみながらやりたいなと思います」

――自主トレの雰囲気。
「みんな若い選手はしっかりやっていますし、笹川(吉康外野手)とかは、本当にすごく成長してるんで。楽しみにしていただけたらいいなと思います」

――寝食をともにしている?
「そうですね。一緒にご飯食べたりしています」

――アドバイスをしたりなどは?
「いや、そんなんは何もないですよ」

――午前に着用していたTシャツに言葉が書かれていた。
「あれは競馬じゃなくて。野球で人気はいらない、結果が欲しいっていうイメージですかね」

――作ったものなのか。既製品なのか。
「あれっすか(笑)。いただきました」

――どなたから?
「いつもお世話になってる方に」

――今季目標にする数字。
「数字っていうよりは、もう本当に試合に出続けることが目標です。あとは自分に勝つ。しっかりと自分に打ち勝つというか、1年間通して成長していけたらいいなと思います」

――イチロー氏が殿堂入りされた。
「日本でもメジャーでも殿堂入りされている初めての方なので、こういう選手は2度と出てこないんじゃないかなっていう風に思いますし。雲の上の存在ですけど。イチローさんを小さい頃に見て野球を始めたので、そういう選手が殿堂入りされるっていうのは、すごいなっていう風に思います」

――イチロー氏が活躍する日本シリーズ見たことが、野球を始めるきっかけになった?
「そうです。小2か小3か忘れたんですけど。見た記憶はめっちゃ残っているんですよね。『うわ、かっこいい』って思った記憶があります。小さい頃の記憶ってあまりないんですけどね」

――1995年と1996年に日本シリーズに出場している。どっちの年かも覚えていない?
「ないですね。日本シリーズやったんで、テレビで見ました」

――そこから野球を始めた?
「そうですね、野球を始めたので。最初はそこでしたね」

――左でバットを振るようになったのも、イチロー氏を見た影響?
「いや、野村(謙二郎氏)さんですね。すみません」

――2度と出てこないような選手。
「じゃないですか? どうなんですか? ですよね?」

――大谷翔平選手なども。
「日本で(殿堂入り)取れるんですかね? ちょっとわかんないですけど、日本でもメジャーでもっていうのはやっぱりすごいですね」

――憧れだった方が殿堂入り。刺激になるか?
「いや、刺激とかはないです。一ファンとしてすごいなと」

―― 3度目のリーグMVPとなれば、イチロー氏にも並ぶ。
「ちょっと厳しいんじゃないですか」

――通算300号まで36本。
「ちょっと厳しいと思うんで。あと2年あるので、2年で行けたらいいですね」

――キャンプS班という新しい取り組み。自主トレの進め方に関して変化はない?
「自分が必要だと思う練習をしっかりやり続けています。まぁ大丈夫です」

――朝のトレーニングが中心と言っていたが、どういったことをする?
「普通のウエート。自重は毎日同じのをやるんですけど。あとはウエートは(鍛える)場所を変えながらやっています」

――ウエートの時間は。
「1時間ぐらいですかね。ウエートだけだったら動けないと思うんで。自重もがっつりやって、 動ける体ってのも意識して。かっこよくて動ける体が一番です」

――特にかっこよくしたい部位は?
「全然意識していないです。全体的にバランスよくいきたいですね」

――鏡を見てどう感じる?
「甘いなと思います。でも成長してるんで、積み重ねというか、頑張っていきたいです」

――打撃練習は1打席5球ずつ。確実性を意識した?
「違う違う。そんなんじゃない。浜涯(泰司打撃投手)さんが肘を手術した後なので、球数制限があって」

――佐伯市でやるのは野村謙二郎氏の地元だから?
「たまたまなんですよ。僕も最初たまたまやったんすけど。本当にたまたまです」

――仕上がりは?
「そんなもんじゃないですか。バッティングはもうしっかりバット振れているので。あとはここからじゃないですか」

――体脂肪も減らした?
「どうすかね。もう最近測っていないんでちょっとわからないですけど。オフに入ってちょっと増えたんで、そこを自主トレでまた今しっかりやってるんで」

――又吉克樹投手がこれまでにないぐらい追い込んでいると言っていた。どう見えている?
「もうしっかり自分の必要だと思うことをやっていると思うんで。もうずっと、10年以上プロ野球でやっている選手なんで、何が必要かっていうのはわかっていると思いますし。それをしっかりやっていると思うんで、大丈夫じゃないですかね」

(飯田航平 / Kohei Iida)