「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、都内で開催され、ソフトバンクは1巡目で神戸弘陵高・村上泰斗投手の交渉権を獲得した。最大の目玉だった明大・宗山塁内野手をまず指名するも、5球団競合の末にくじを外した。「外れ1位」で指名した福岡大大濠高・柴田獅子投手は日本ハムと再び競合。当たりくじをつかむことができず、3度目の入札で村上を単独指名した。取材に応じた小久保裕紀監督の発言は以下の通り。
――村上投手の印象は?
「ほとんど見ていないので。映像しか見ていないので。スカウトの評価でいうと、そんなに身長は高くないですが、1軍登板は早そうなピッチャーだという評価なので。まずは見てから。ホークスの育成システムにしっかりはめ込んで。出てきてもらいたいなと思います」
――結果的には5年連続で高校生の1位指名となった。
「そうなんですか。現場の監督なので。そっちに頭はあまりいっていないので。過去の中から戦力になっている松本裕樹(投手)みたいな。そういう形で切り開いていってほしいなと思います」
――今回のドラフトでの補強ポイントは?
「基本的には宗山君をいってというシミュレーションをしていたみたいなので。あと何人取るかは知らないです。(26日からは)日本シリーズなので。今から宿舎に行きます」
――村上投手へのエールを。
「ホークスのファーム施設は日本で一番です。ここで上手くならなければ、日本のどこに行っても上手くなりません。ぜひその施設を利用して、大きな投手に育ってください。期待しています」
――5球団競合は想定の範囲内だった?
「予想はしていたみたいですけどね」
――去年から残りくじしか残っていなかった。
「そうそう。2回ともね」
――柴田投手のくじ引きでは(日本ハムの)新庄剛志監督が隣だった。
「来年のことはまだ表明されていないので。どちらかといえば、それがこの後楽しみです」
――村上投手の印象は。
「スカウト部はスカウト部として、1年かけて(調査を)やってきた順位なので。それを尊重してやるのは当たり前の世界になってきているので。一監督が口出しをする分野ではないので。入ってみて楽しみだなと。入ってみてみます」
――デビューが早そうだと。
「3年間体づくりみたいなイメージは、前田悠伍(投手)の場合でもなかったので。育成プログラムに乗せられるのであれば、それに乗せていけばいいと思うし。投げられるなら投げたらいいと思うんですよ。だから、ファーム施設のコーディネーターであったり、コーチだったりが見て、判断していくことになると思います。最初のプログラムはちゃんとあると思います。それから上がっていくかどうかは本人次第だと思います」
――2位以下の指名は見ずに、宿舎へ戻る。
「もう行きますよ」
――日本シリーズに向けて。
「いや、特にしないですよ。しないというか、考えますけど。明日は監督会議があるし、チームは(宿舎に)みんな入っていますからね」
――残りくじは難しい?
「去年はそれでよかったんだけどね。ゲン担ぎで同じネクタイできたけど。来年きたら(ネクタイは)変えます」