川瀬晃が有原航平にかけた言葉「守ってやると…」 美技を生んだ“直前の声掛け”
有原の腰に手を当てながら声をかけた川瀬「あそこは単純な…」
何事にも経緯と理由がある。エースを、そしてチームを救った美技。その直前、川瀬晃選手はマウンドに近寄り、有原航平投手の腰に手を当てながら短く言葉をかけた。何気ないシーンにこそ、真実が隠されていた。
16日の「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ初戦。1点リードの3回にターニングポイントは訪れた。1死二、三塁で矢澤に適時内野安打を許した直後、川瀬は有原のもとに駆け寄った。なお1死一、三塁で松本剛の強烈な打球は二遊間へ。これを川瀬がダイビングキャッチし、今宮健太内野手に素早くトス。4-6-3のダブルプレーを完成させ、ピンチをしのぎぎった。
小久保裕紀監督が「なんといっても川瀬晃じゃないですかね。あのイニング、あのゲッツー。今日は川瀬に尽きると思います」と賛辞を惜しまなかったビッグプレーは、どのようにして生まれたのか。当事者の言葉からひも解いた。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)