ソフトバンクの小久保裕紀監督が9日、みやざきフェニックス・リーグのロッテ戦を視察に訪れた。2-4で敗れた試合は、先発の東浜巨投手が5回4失点、5奪三振の内容。攻撃陣では途中出場した笹川吉康外野手が9回に2ランを放ったが、惜しくも及ばなかった。試合後に取材対応した小久保監督のコメントは以下のとおり。
――リチャード選手が8日の試合で3本塁打を放った。
「昨日テレビで見ていましたけどね。2本目のホームランが(球速)145キロぐらいだったかなって思って、調べたら138キロだったので。評価に値しないっていう話をしました。まぁ自分でも分かっているので。『めっちゃ遅かったです』と言っていたので」
――リチャード選手は短期決戦のラッキーボーイ的な存在になるのでは?
「どうですかね……。柳田は打つ打たないは別にして、ずっと試合に出ていない中で、試合を積み重ねていって。不安を消していくっていう作業なので。昨日もあれだけ守って、しかもあれだけ打球が飛んできて。今日朝起きたら、もう金縛りになってるんかっていうぐらい筋肉痛だったらしいんですけど。でも不安をなくして入ってもらうっていうのが1つ(目的)ね。そのためにこっちに来ているわけなので」
――柳田選手は9日の誕生日で36歳になった。まだまだ長く続けてほしい?
「俺、36歳の時に多分フル出場してるもん。36やったかな?」
――巨人からソフトバンクに戻ってきた2007年のシーズンが36歳。
「(王)会長が2008年で(監督を)終えられて、秋山(幸二)さんの(監督)初年度だった2009年に『キャプテンせえ』って言われて、フル出場したのは覚えています」
――フル出場は39歳シーズンだった。
「(柳田にも)そのぐらいやってほしいですね。絶対せんって言うやろうね」
――宮崎に来られた目的は、野手の17人目を見つけるため?
「そうね。実際に打つ打たないというよりも、何か感じるものや光るものがあればなっていう感じです」
――今日の試合で光った選手は?
「今日、明日と見てみて。映像でチェックするより、実際に見てみるために足を運んでいるから」
――正木智也選手は足にボールが当たって大事をとっている。
「もう(福岡に)帰って、ライブBPで調整しなさいということで。動けなかったら(CSの)メンバーには入れないんですけど、動けたらメンバーには入る」
――光るものがある選手が短期決戦でスタメンになることは?
「スタメンでいくことはないと思うんですけど。でも、ひょっとしたら使った時に打ったら、次の試合は(スタメンで)いこうか、となるかもしれないですけど。でも、そこはあまり求めてはいないです。ただCSが選手にとって一番目指すところでしょうから。まだ全員決まっていませんよっていうところを伝えておきたいなと思っています」
――今日は3軍戦で大関投手が登板予定。昨日は松本晴投手が投げた。
「倉野(信次投手)コーチと試合後に話すことになっているので。それで(先発の)5番目が決まってくると思います」
――シーズンは捕手2人だったが、CSでは3人入れることも?
「いや、キャッチャーは多分2人で行くと思います。今のところの構想では」
――右足首を痛めている近藤健介外野手の状態次第ではメンバーを再検討する?
「もう近藤が入るか入らないかでガラッと変わるので。それはもう、ギリギリまで考えます」