M12も「先は長い」 小久保監督、Vへ慎重姿勢…ゲーム差8も「安全圏ではない」

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】

中軸が打点そろい踏みで快勝…石川は今季5勝目

 ソフトバンクは10日の楽天戦(楽天モバイルパーク)に4-1で勝利し、優勝マジックを「12」とした。初回に栗原陵矢内野手、近藤健介外野手の適時打で幸先よく2点を先制。5回には山川穂高内野手に31号2ランが生まれた。先発の石川柊太投手は右足に打球を受けるアクシデントがあったものの、7回途中1失点の力投で今季5勝目。後を受けたリリーフ陣が無安打無失点の好投で逃げ切った。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は次の通り。

――初回に2点を先制して優位に進められた。
「そうですね。あとは石川はあんまり良くなかったですけどね。あの回(初回)を1点で収まって、その後はどっちかというと尻上がりによくなってきた感じで。反省点としては簡単に走られたっていうところは反省点ですけれども。初回はあんまり調子は良くなかったと思うんですけどね、その後ちゃんと修正して良くなったっていうのは評価できますね」

――アクシデントはあったが、7回途中まで投げた。
「尻上がりに良くなったっていうのが一番良かったところで。そのテンポでいくと、彼らしいテンポが出るんでね。良かったと思いますね」

――岩井俊介投手、杉山一樹投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手がピシャリと抑えた。
「いるメンバーでいきますんで。いるメンバーでしっかり勝ち切る。あとは山川でしょう。もうあそこでホームラン打ってくれと思っていたんで。そこで打てるのが本当の4番だなというところで。あの2ランがもうめちゃくちゃ大きかったな、と思います」

――初回は3番と5番の打点で先制して、4番の2ランで追加点と理想的な展開だった。
「そうですね。こういう優勝争いをしている中では、やっぱり最後は経験ある選手と主力っていうのが力を発揮することによって、試合を優位に進められるんで。そこに若い選手たちは、本当に当たって砕けろの精神でやってくれればいいと思います」

――石川投手の足の状態は。
「多分、大丈夫みたいなことを言っていたんで。もともと『絶対行きます』とか『大丈夫です』とか言わない子なんで、大丈夫だと思います」

――禁句と言われていた数字も減ってきた。
「残り19試合で(マジック)12でしょ。そんな、別に全然安全圏ではないと思ってやっていますんで」

――そこは意識していない。
「いや、意識はしていますよ。意識はしますけども、まだまだ先は長いと思ってます」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)