再来日から1週間も経たない中で“スピード登板”…早期1軍復帰へ前進
ソフトバンクのロベルト・オスナ投手が10日、独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島との3軍戦(タマスタ筑後)に先発登板した。7月2日の西武戦以来、2か月ぶりとなる実戦マウンドで、2イニングを投げて1安打無失点。1三振を奪った。再来日から1週間も経たない中での“スピード登板”となった右腕が、早期の1軍復帰に前進した。
先発としてまっさらなマウンドに上がったオスナは初回、わずか9球で3者凡退に抑えた。2回は安打と四球を与えたが、2死一、三塁で投ゴロに打ち取り無失点。計22球を投げて1三振を奪い、最速148キロをマークした。
オスナは昨季、守護神として49登板で3勝2敗26セーブ、防御率0.92をマーク。今季も抑えとして臨んだが、30登板で0勝2敗20セーブ、防御率3.99とやや精彩を欠いていた。7月5日に出場選手登録を抹消。その後も状態が上がらず、腰部の検査と治療のため、8月2日に渡米していた。
倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は8日の西武戦後、「どこまでの感覚で投げられるか。そこを見てから、じゃあ次の試合をどうしようかと。それが1軍の試合になるのか、2軍の試合になるのか。それは今度の試合が終わってからお話しします」と話していた。
試合後に取材対応したオスナのコメント全文は以下の通り。
――今日のピッチングは?
「マウンドで変な感じはしたんですけど。投げられた喜びを感じましたし、久しぶりに投げられてよかったと思います」
――今日のテーマは?
「腕の調子、肩の調子は問題なかったので。この2イニング、打者と対戦させてもらって腰の状態がどうかっていうのを確認させてもらった。腰も痛くなかったですし、感じよく投げられました。それが今日のテーマです」
――2イニング目に行ったのは?
「イニング数じゃなくて、倉野コーチと話したのは25球くらいを目安に投げようという話だったので。1イニング目は球数が少なかったので、2イニング目も行かせてもらいました」
――気持ちよく投げられた球種はあるか?
「どの球種がよかったというのはなくて、ユニホームを着てもう一度マウンドで投げられたことがよかったです」
――何割くらいの力の入れ具合だった?
「久しぶりの実戦で、腰も心配だったので。全力でいかず、60%から65%くらいでいきました」
――148キロがマックス。出力は?
「出力としては先ほども言ったとおり、60%から65%くらいなんですけど。約2か月ぶりに打者と対戦して変な感じがしましたし、マウンドで違和感もあったんですけど。結果として2イニング、球数もある程度投げられたんで、良かったと思います」
――変な感じというのは?
「なかなか説明するのが難しいんですけど、足を踏み込んだ時とか、蹴った時とか。全て時間が空いているので。今までずっと毎日投げてきたじゃないですか。それがやっぱり2か月(ブランクが)あることによって、久しぶりだなと。また怪我はしたくないですし、状態も上げていきたい。なので全ての行動に関して、多分何でもそうだと思うんですけど、ちょっと空くと変な感じがするじゃないですか。そういう感じだと思います」
――1軍から大阪に来てくれ、と言われれば。
「もちろん話があれば、今すぐ行きたいですね。ただ自分としても状態がまだ100%じゃないとわかっていますし。チームが必要としてくれるんだったら、今すぐ行きたいですし、早くチームメートと一緒に優勝目指して頑張りたいので。1日でも早く戻りたいという気持ちは変わらないですし、呼ばれればすぐ行ける気持ちではあります。早くチームメートと一緒に野球したいという気持ちで戻って来られました」
――体が引き締まった。
「痩せました。野菜ばかり食べていたので。アメリカに戻った時に医師に言われたのは、体重は減らした方がいいんじゃないか、その方が腰に負担が来ないから、やった方がいいと。なのでそれをやりましたし、今でも続けているので、状態を上げていくために何をしたらいいかってことを全部1個ずつやっている状態です」
――投げてみてのバランスは?
「実際に体重を落としたことによって投げやすいというのは間違いないです。ただ何回も言うんですけど、2か月空いたことによって、違和感みたいなものはあるので。自分としては100%の状態ではないですけど、近づいていってるので。状態を上げていくためには体重を落とすことも大事ですし、ブルペンに5回入ったところで2か月のブランクはなかなか戻らないと思う。それは1試合でもなかなか戻らないので、もう何試合か必要かもしれませんけど。自分としては、いつでも行けるという気持ちではいるので。状態を上げていくだけだと思います」
「もちろん投げれば投げるだけ状態は上がってきますし、先ほど言い忘れたんですけども、今の時期っていうのは春先と違って1試合の重みが違うと思うんです。1試合負けたからまた明日ってわけじゃなくて、9月になると1試合負けたらガラッと状況が変わってくるので、1試合1試合が大事ですし、そこで投げられるような感じで状態を上げていきたいと思っています」
(鷹フル編集部)