大津亮介は登録抹消へ…小久保監督が説明した“残留の条件” 首脳陣が考える今後の課題

西武戦で今季7敗目を喫したソフトバンク・大津亮介【写真:小池義弘】
西武戦で今季7敗目を喫したソフトバンク・大津亮介【写真:小池義弘】

大津は5回4失点で今季7敗目…7月以降勝ち星なく自身4連敗

 ソフトバンクは14日、敵地ベルーナドームでの西武戦に1-4で敗れた。先発の大津亮介投手は初回に1点を失うと、同点の5回には2本の適時打を浴びて3失点。この回限りで降板となり、今季7敗目を喫した。打線は4回に正木智也外野手が一時同点となる適時二塁打を放ったが、相手先発の隅田を打ち崩すことができなかった。

 試合後、小久保裕紀監督は大津に対して1つの決断を下した。「7月に入ってから勝ちもないし、ここがラストチャンスというわけじゃなかったんですけど。来週からは6連戦が1回しかないし、控えているピッチャーもいる。そういう点では、最少失点でいくことが今後ローテに入る条件だと思っていたので。1回倉野(信次投手)コーチと考えます」。首脳陣の判断は大津の登録抹消だった。

 今季から先発転向した2年目の大津は開幕から順調に白星を重ね、6月終了時点で6勝をマークするなど、先発ローテの中でも大きな存在感を示していた。一方、7月に入ると試合序盤での複数失点が目立つようになり、この日の黒星で自身4連敗となった。

 小久保監督は25歳右腕の投球に対し、「よく4点で収まったなって印象ですね。もうちょっと取られていてもおかしくないくらいの感じだった」と言及。許した5安打がすべて追い込んでから打たれたことについても、「決め球に苦しんでいる印象は今日だけじゃなくて、ずっとじゃないですか」と口にした。

 倉野コーチも「状態がいい時に比べると落ちてきたなという感じですね。初めての先発で夏場まで来て。まだ先発としてシーズンを通してハイパフォーマンスを維持できるスタミナというのはなかったのかなと思います」と分析した。

「ここまでよくやってくれたとは思っているし、十分チームに貢献してくれた。もう一度しっかり作り直してもらって。もっと先にもう1個山が来ると思うので。そこでしっかり1軍の勝利に貢献してほしいなと期待しています」と倉野コーチ。心身ともにリフレッシュし、再び大津が1軍のマウンドに戻ってくることを望んでいた。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)