プロ初の2番起用で2安打1打点の吉田賢吾が「今日のポイント」…小久保監督コメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】

ソフトバンクはエースと主砲の活躍で2位ロッテに快勝…連敗を3で止める

 ソフトバンクは16日、みずほPayPayドームでのロッテ戦に4-1で勝利し、連敗を3で止めた。先発の有原航平投手が7回1失点の好投で今季9勝目。打線は5回に山川穂高内野手の2点適時二塁打で均衡を破ると、正木智也外野手にも右中間への適時二塁打が生まれて一挙3点を先制した。プロ初の「2番・DH」で先発した吉田賢吾捕手は2安打1打点の活躍。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は次の通り。

——山川選手は5回に先制の2点適時二塁打を放つなど、3安打をマークした。
「なんか今日は軽く振っている感じがしましたよね。まああのくらいでも十分飛ぶんでね。最終打席はホームランを狙いにいって強振していましたけど。まあ、今日くらいの軽さでいいんじゃないかなというふうには見えましたね」

——正木選手は反対方向への適時打。
「まあ前の打席がね。1打席目はいい感じでフォアボールを選んでおきながら、目の前で(近藤健介外野手が)半分敬遠されたような形での(第2)打席は、やっぱりちょっと対応的には技術というよりは自分でプレッシャーをかけているなと思いながら。まあ、3打席目にやっと結果を出しましたね」

——今宮健太内野手に吉田選手と右打者が結果を出した。
「今日のポイントは吉田ですね。あそこ(5回無死一塁)はバントは全然考えてない中で、しっかり(左前打で)つないだところで。栗原(陵矢内野手)は無死一、二塁でバントをしようかなとあのイニングは決めていたので。うまくあのへんは対応してくれたと思います」

——有原投手は7回1失点と好投。
「連敗している中で『有原頼む』という試合だったんですけど、チームの打つ方と投げる方の中心選手がしっかり活躍して、連敗を止めたというゲームでしたね」

——17日はルーキーの大山凌投手がプロ初先発。
「緊張するでしょうけどね。キャッチャーミットに(目掛けて)投げて。自分ができることはそれだけだと思うんでね。一人一人のバッターとしっかり勝負してくれたらいいなと思います」

——有原投手は先制直後の6回をきっちりと抑えて流れを持ってきた。
「集中力も含めて、連敗している中でのマウンドだったので。本当に安心して見られたし、集中力が高いなと見てましたね」

——山川選手は軽打というイメージだった?
「なんか今日くらいでいいですけどね。あんな振らんでもと思うくらい。今までね。今日は別にヒット狙いでいったわけじゃないんでしょうけど。まあ今日をきっかけに(不振から)抜けてくれれば、チームとしては落ち着くなと思うんでね」

——山川選手は大阪で小久保監督に4番打者としての心得を聞いたと話していたが。
「それは本人に聞いてください」

——本人は言いたくないと。
「じゃあ俺も言わない。技術的な話は一切していないです」

——長距離打者にとって軽打する感覚は?
「ヒットになったからそう見えたのかもしれないですけど、自分が打球が上がらなくて困っている中で、今日くらいの感じでいって、右中間に行った打球(3回の二塁打)。あの感じが久しぶりに出たので。あれが出てくれば多分(調子は)戻ってくるんじゃないかと思いますけどね。そこは本人の感覚ですけど」

——吉田選手は2安打1打点。内容的にはどう見えたか。
「いやもう、十分でしょ。十分というか、(6回の)犠飛のところもそうですけど。チャンスが来たら結構そういうバッティングができるタイプ選手ですし。あとランナー一塁でサインがないなと。打っていい場面だというときに、しっかり真っすぐを引っ張りに行くようなバッティングもできるし、追い込まれたら反対方向に打てるしっていうね。技術はありますよ」

——松本裕樹投手も9回をしっかり締めてセーブを挙げた。
「まあまあ……。有原はもうきょうはあそこ(7回)で切って。(8回は)先頭から左(打者)がずっと続いているのもあったし、(ダーウィンゾン)ヘルナンデス(投手)がずっと(登板間隔が)空いているというのもあったし。きょうは主力が活躍して勝ちました」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)